少林寺2

映画『少林寺2』の概要

『少林寺2』（しょうりんじ2、中国語: 少林小子; 拼音: Shàolín Xiǎozi）は、1983年に制作され、1984年に公開されたアクション映画です。この作品は、監督を務めたチャン・シン・イエンの手によって、数多くの武道シーンとドラマチックな恋愛が描かれています。主演はリー・リンチェイ（現在の名はジェット・リー）で、彼のアクションパフォーマンスが観客を魅了しました。

本作のタイトルは前作と似ているものの、ストーリーには直接的な関連性はありません。多くのキャストが共通しているため、シリーズとしての印象はありますが、実際には異なる物語が展開されます。特に、ヒロインの役を演じたホァン・チューイェンは、リンチェイの幼馴染であり、この映画での共演がきっかけで恋愛関係になり結婚しましたが、数年後には離婚しています。

日本における公開は、1984年3月3日に行われました。このとき、配給は前作の東宝東和から松竹富士に変更されました。中国国内では、公開された年において年間の興行ランキングで1位を獲得する大ヒットを記録しましたが、日本では前作ほどの興行成績を収めることができませんでした。これには、同時期に東宝東和が配給し、公開した『プロジェクトA』の大成功が影響しているとされています。

あらすじ

物語は、中国の鳳村という場所から始まります。村の川のほとりに、武家の鮑家と少林派の天龍家が存在していました。鮑家には8人の美しい娘たちが住んでおり、天龍家には8人の息子たちがいましたが、彼らは実の子ではなく、盗賊に親を殺された孤児で、天龍家の主によって引き取られた子供たちです。

鮑家と天龍家はお互いにいざこざを抱える関係にありましたが、天龍家の主である天龍と、その弟である二龍が、鮑家の長女である大鳳、次女である二鳳に密かに恋心を寄せていることは、多くの困難に直面しています。この恋愛には、鮑家の主である鮑笙鳳が武当派の秘伝を盗まれることを恐れて、天龍家との交流を禁じていることが絡んでいます。

次第に、三龍（リー・リンチェイ）をはじめとする天龍家の息子たちは、この愛を成就させるために、鮑家との関係を築こうと奮闘します。この過程で、三龍と鮑家の三女である三鳳との間にも恋愛が芽生えます。

ある日、村に盗賊団が襲来します。両家は、この脅威に立ち向かうために協力し合い、力を合わせて戦います。ここで、友情や愛情、そして武術の力が試されることになります。最終的に、両家の絆が強まる様子が描かれ、敵を懲らしめることで村を守る姿が感動的に描写されています。

キャストと主題歌

本作では、様々なキャストが出演し、アクションとドラマの両面で観客を楽しませてくれます。また、日本公開版の主題歌は、ザ・グレート・カブキによる「ハート・オブ・ライオン」で、作曲は木森敏之が手掛けています。これらの要素が組み合わさり、時代を超えた魅力を放つ作品となっています。

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