尹明準

尹明準（ユン・ミョンジュン）のプロフィール

尹明準は、1989年6月18日に韓国・光州で生まれた元プロ野球選手で、ポジションは投手です。2012年に斗山ベアーズから指名を受けてプロ入りし、その後のキャリアを通して韓国プロ野球界でさまざまな経験を積みました。

経歴

斗山時代

尹は2012年、斗山から1ラウンドで指名され、2億ウォンの契約金で入団しましたが、入団早々に肘を故障してしまい苦しいスタートとなりました。何とか一軍に上がったものの、ハンファ・イーグルス戦で金泰均にタイムリーヒットを打たれ、その後二軍に降格。ここから尹の波乱に満ちたプロキャリアが始まります。

2013年4月10日には起亜タイガース戦で敗戦投手になるなど試練が続きました。また、同年5月21日のネクセン・ヒーローズ戦では、試合の終盤に柳漢俊に死球を与えたことから大乱闘を引き起こし、尹自身も罰金及び出場停止処分を受けることとなりました。しかし、8月6日にはプロ初勝利を挙げ、以降はチームの勝利の方程式に名を連ねるようになりました。

2015年には盧景銀と共にクローザーとしての地位を競い合い、チームの守護神として活躍。しかし、シーズン後半は安定感を欠き、李賢承にその座を譲ることとなりました。2016年には55試合に出場し、4勝、11ホールド、2セーブの成績を残します。

兵役を終えた2017年には尚武野球団でのプレーを経て、2018年には斗山に復帰しました。2019年は69試合に登板、6勝2敗、1セーブ、14ホールドの成績を残し、チームのリーグ優勝に大きく貢献します。2020年には、ハンファ戦での登板でチーム通算1100セーブを達成。2022年シーズン後には斗山から自由契約となりました。

ロッテ時代

2023年にはロッテ・ジャイアンツと契約し、21試合に登板。防御率が6.25と苦しんだため、10月にはウェーバー公示され、最終的に自由契約選手となります。

引退後

尹は2024年1月5日に大学野球部のコーチに就任し、現役引退という新たな重要なステージに進みます。

プレースタイル・人物

尹明準は、投球フォームが非常にシンプルで無駄が少なく、制球力が高い選手です。平均球速は130キロ台後半で、最速148キロを記録したこともあります。特に得意のカーブは落差が大きいため、打者にとっては非常に厄介な球種となります。また、最近ではスプリットも多用するようになり、その多様性が持ち味の一つとなっています。

尹の投手としての経歴は、数々の試練と成功に彩られており、彼は今後も指導者としての道を歩む中で、更に多くの若手選手を育てていくことでしょう。

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