尾幌

尾幌の概要

尾幌（おぼろ）は、北海道厚岸郡厚岸町に位置している地名です。この地域は、郵便番号088-0871として知られています。また、隣接する来別（らいべつ、郵便番号088-0872）も取り上げます。

地理

尾幌は厚岸町の西部にあり、周囲には敏内、沖万別、苫多、門静、乙幌、来別、上尾幌、ルークシュポール、さらには釧路町仙鳳趾村が隣接しています。主な交通路としては、根室本線と国道44号が地区内を通っており、地元の交通に便利な役割を果たしています。来別は尾幌を含め、上尾幌、門静、乙幌、さらには片無去とも接触しています。

河川

尾幌地域には3つの主要な川があります。尾幌川、ルークシュポール川、そしてオタクパウシ川もこの地区を流れる重要な水路となっており、地域の自然環境を形作っています。

歴史

尾幌の開拓は非常に古く、1870年（明治2年）には村林謙吉がこの地に移り住みました。1899年（明治32年）には、洪水被害を受けた鵡川の住民が尾幌に移住し、4月26日に尾幌村が開村されました。この時期の農業は安定せず、米や大豆、小豆を除いて収穫量はそれほど多くありませんでしたが、1901年（明治34年）には殖民道路の開通により林業が主な産業となりました。
その後、1931年から1932年にかけてニシンの不漁と森林資源の枯渇が影響し、地域は酪農に移行。一方で、大豆や小豆の栽培も依然として行われていました。八雲や根室から新たにエアシャー種が導入され、酪農が地域の主産業となりました。1967年（昭和42年）からは国営のパイロット事業も開始され、地域の経済基盤の強化が図られています。

地名の由来

尾幌という名前は、アイヌ語に由来しており、「河口の大きい川」という意味の「オ・ポロ・ペッから派生したものとされます。

沿革

尾幌の歴史は明治時代に始まります。

• - 1899年4月26日：尾幌村が開村。
• - 1900年7月1日：厚岸町が一級町村制を施行し、尾幌はその一部となる。
• - 2003年7月14日：地域名の改正が行われ、様々な地域名が尾幌に統合される。

世帯数と人口

2023年（令和5年）3月31日現在の世帯数および人口に関する正確な情報は、役所のデータを基に確認できます。

教育機関

尾幌地域の学区には、かつて厚岸町立尾幌小学校や尾幌中学校が存在していましたが、2009年に両校が閉校しました。現在は、近隣の学校に通う形になります。

交通アクセス

交通機関は、根室本線の尾幌駅が主な駅であり、また国道44号が地域を通るため、交通の便は比較的良好です。その他にも複数の道道がこの地域をカバーしています。

地域の施設

尾幌には尾幌郵便局が設置されており、地域の郵便業務を支えています。

その他の情報

地区内には、かつての北海道鉱業仙鳳趾炭鉱が存在していましたが、1950年には富士鉱業に譲渡され尾幌炭砿と改称されました。尾幌駅からは車道が通じており、南方12km、また太平洋からはわずか2kmの距離に位置しています。

このように、尾幌は開拓から現在に至るまで多様な変遷を経て発展してきた地域であり、今後もその魅力と特性を生かしていくことが期待されています。

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