尾張旭市文化会館

尾張旭市文化会館は、愛知県尾張旭市にある多目的ホールとして、地域住民に親しまれています。

歴史

尾張旭市文化会館は、1970年（昭和45年）の市制施行10周年を記念する事業の一環として計画されました。1980年（昭和55年）7月31日に着工し、1981年（昭和56年）8月31日に竣工、同年10月に開館しました。こけら落とし公演では、落語・漫才・奇術の演芸会が開催され、往年の人気漫才コンビであるWけんじが舞台を飾りました。

2004年（平成16年）の地方自治法改正により指定管理者制度が導入されたことを受け、2007年（平成19年）には尾張旭市内の公共施設として初めて指定管理者制度が適用されました。現在は、愛知県舞台運営事業協同組合を代表団体とし、NHK中部ブレーンズ、サンデーフォークプロモーション、旭興業の4社による共同企業体が管理運営を担っています。

開館から35年以上が経過し、施設の老朽化が目立つようになったこと、また、2019年（令和元年）春に愛知県森林公園で開催された第70回全国植樹祭の荒天会場となることが決定したため、2018年（平成30年）5月から2019年（平成31年）3月末まで休館し、大規模な改修工事が実施されました。この改修工事では、アール・アイ・エーの実施設計、鴻池組の施工により、ホール天井の耐震化や各種設備の改修が行われ、安全性が向上するとともに、より快適な利用環境が実現しました。

特徴

尾張旭市文化会館は、名鉄瀬戸線尾張旭駅から徒歩約8分の場所に位置しています。敷地面積は10,865.00m2、建築面積は3,632.33m2、延床面積は3,632.33m2です。館内には、1000人収容の「文化会館ホール」と293人収容の「あさひのホール」という2つのホール、そして絵画・工芸・彫刻品などを展示するための展示室が設けられています。

文化会館では、尾張旭市民が気軽に芸術に触れる機会を提供するため、様々な自主事業を展開しています。1984年（昭和59年）度には5事業、1993年（平成5年）度には10事業、2000年（平成12年）度には5事業、2007年（平成19年）度には16事業が実施されました。これらの自主事業では、著名な音楽家や芸能人が多数招聘され、市民に質の高い芸術鑑賞の機会を提供しています。

招聘した著名人

（出典：『尾張旭市誌 現代史編』）

尾張旭市文化会館は、長年にわたり尾張旭市の文化振興に貢献してきた施設であり、これからも地域住民の芸術文化活動の拠点として、重要な役割を果たしていくことが期待されます。

外部リンク
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