尾形聡彦

尾形聡彦の略歴と活動

基本情報

尾形 聡彦（おがた としひこ）は1969年生まれの日本のジャーナリストであり、元朝日新聞社の新聞記者です。彼は特派員としてアメリカのシリコンバレーやホワイトハウスを中心に取材を行い、国際報道部で様々な役職を歴任しています。2022年6月には朝日新聞社を退社し、7月にはオンラインメディア「Arc Times」を立ち上げました。

学歴

東京都に生まれた尾形は、東京学芸大学附属大泉中学校及び高等学校を卒業後、慶應義塾大学経済学部に進学しました。1993年に同大学を卒業し、同年4月に朝日新聞社に入社しました。彼はまず秋田支局、次に千葉支局で経験を積み、1998年からは経済部の記者として活動を始めました。財務省や鉄鋼業界、証券業界、流通業界など、様々な分野を担当しました。

海外での経験

尾形は2000年から2001年にかけてアメリカのスタンフォード大学で客員研究員として活動しました。その後、2002年に特派員としてサンノゼに赴任し、シリコンバレーを取材しました。2008年にはロンドンに、2009年からはワシントンに赴任し、特にオバマ政権とトランプ政権の時期に機動特派員としてホワイトハウスで取材を行いました。ここではオバマ大統領に対する弾劾運動や広島訪問の背景、また大統領選挙におけるロシアの介入疑惑など、多岐にわたる問題を調査しました。

重要な著作

彼は2017年7月に著書『乱流のホワイトハウス―トランプvs.オバマ』を岩波書店から出版し、その中でホワイトハウスの内部事情を詳細にまとめました。在米中は多くのビッグ・テックや政治に関する記事を執筆し、主に朝日新聞と『AERA』などに掲載されました。2018年8月にはサンフランシスコ支局長に就任しました。

Arc Timesの設立

朝日新聞社を2022年6月30日に退社した尾形は、わずか8日後の7月8日に安倍晋三銃撃事件を受けて、オンラインメディア「Arc Times」を開局しました。最初の放送では尾形自身がメインキャスターを務め、多くの著名なゲストとともに日本の政治情勢を厚く論じました。

ジャニーズ事務所に関する報道

2023年9月、ジャニーズ事務所が性加害問題に関する記者会見を開いた際、尾形は会見に臨んだものの、事務所が作成した「指名NG記者リスト」に名前があり、指名されませんでした。彼は10月4日に「Arc Times」でそのリストを公表し、FTIコンサルティングは翌日に謝罪をしました。尾形はジャニーズ事務所の責任を強く指摘し、不誠実な会見の運営を厳しく批判しました。

結語

尾形聡彦は、報道の透明性や公正さを求める姿勢で知られ、ジャーナリズムの現場での豊富な経験を活かして多くの重要なテーマについて発信し続けています。彼の活動は、現代の日本のメディア環境において重要な意義を持っています。

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