尾藤桃子

尾藤 桃子

1975年2月26日生まれ、東京都出身。日本のエンターテイメント界で歌手、そして女優として活動しています。そのルーツは芸能一家にあり、祖父は「百面相」として知られた三代目松柳亭鶴枝、父は著名な歌手である尾藤イサオです。こうした恵まれた環境の中で、幼い頃から表現の世界に触れて育ちました。

来歴

音楽活動を本格的に開始したのは1994年。父である尾藤イサオの全国ツアーに参加したことが、その後のキャリアを決定づける大きなきっかけとなりました。ステージに立つ経験を重ねた後、1998年9月にシングル「Ru Tu True」で満を持して歌手デビューを果たします。同年に公開された中島哲也監督の映画『Beautiful Sunday』では女優としても初出演を飾り、表現者としての活動領域を広げました。また、この映画と併せて公開された映像集『The Works of Tetsuya Nakashima』には、彼女のデビューシングル「Ru Tu True」のプロモーションビデオも収められています。

デビュー以降、彼女は音楽活動と並行して、映画、コマーシャル、ミュージカルといった多岐にわたる分野で才能を発揮し続け、多彩なキャリアを築いています。

逸話

尾藤桃子には、その度胸と実力を示す有名なエピソードがあります。1992年1月、自宅に強盗が侵入した際、父である尾藤イサオと共に犯人に立ち向かい、剣道3級の腕前を活かして見事に取り押さえたとされています。この出来事は、彼女の意外な一面を示すものとして、しばしば語り草となっています。

主な活動と作品

彼女の活動は多岐にわたり、それぞれの分野で印象的な足跡を残しています。

音楽

歌手として、複数のシングルやアルバムを発表しています。PEAK BOYSとのコラボレーションも行いました。

シングル
「Ru Tu True」（1998年9月）
「赤然たる心でAbsolute Red」（1999年1月）
「PARTY」（2000年1月）
「SPARKLING MOON」（2000年4月）
「Feva da Diva 〜誘惑の太陽〜」（2000年8月）

アルバム
「GO TO DISCOTHEWUE」（2000年3月） - PEAK BOYSとのコラボレーション作品。

映画

女優としては、デビュー作を含め複数の映画に出演しています。

『Beautiful Sunday』 （1998年） - 渋谷小夜子 役。監督：中島哲也。
『RED HARP BLUES』 （2002年） - 美也子 役。監督：高橋正弥。

舞台

ミュージカルを中心に舞台でも活躍し、様々な役柄を演じています。父・尾藤イサオとの共演経験もあります。

『リトルショップ・オブ・ホラーズ』 （2005年） - シフォン 役。
『オール・シュック・アップ』 （2007年） - 父・尾藤イサオと共演。
竹内まりやソングミュージカル『本気でオンリーユー』 （2008年） - 近石令子 役。

CM

サッポロビール「黒ラベル」
エフティ資生堂「スーパーマイルドシャンプー」
大塚製薬「ポカリスエットステビア」

その他出演・活動

テレビ番組へのゲスト出演やドラマ出演、メディア掲載なども行っています。

映像集『The Works of Tetsuya Nakashima』（1998年）に「Ru Tu True」のプロモーションビデオが収録。
日本テレビ系の音楽番組「THE夜もヒッパレ」にゲストとして登場。
旅行番組「いい旅・夢気分」（2006年）で父・尾藤イサオと共に旅をする。
朝日新聞の連載「おやじのせなか」（2007年12月9日付）にてインタビュー記事が掲載される。
* 日本テレビ系の連続ドラマ「斉藤さん2」（2013年7月 - 9月）に佐々木香織役で出演。

このように、尾藤桃子は音楽、演技、バラエティと、様々なジャンルで活動を続ける実力派アーティストです。その多様な才能と個性は、多くの人々を魅了しています。

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