山おんな壁おんな

山おんな壁おんな

『山おんな壁おんな』（やまおんなかべおんな）は、高倉あつこが描いた日本の漫画で、後にフジテレビでテレビドラマ化されました。漫画は2010年まで青年雑誌『イブニング』で連載され、単行本として全13巻が刊行されています。当初は広く受け入れられなかった作品ですが、ドラマの放送により注目を集め、再版が実現しました。

あらすじ

講談百貨店（ドラマでは丸越デパート）の社員である青柳恵美（壁おんな）は、職場では非常に優秀なキャリアウーマンですが、貧乳に強いコンプレックスを抱えています。ある日、彼女の前に天真爛漫で巨乳の毬谷まりえ（山おんな）が新しく配属されてきます。性格も見た目も反対の二人は、最初こそライバルとして火花を散らすものの、様々な困難を乗り越えながら共に励まし合い、仕事や恋愛に全力を注ぐ姿が描かれます。

登場人物

青柳恵美

演 - 伊東美咲
28歳の壁おんなで、バッグ売り場のエース社員。冷静で責任感が強く、接客も好評。父親は青森の漁師で、津軽弁を話す。

毬谷まりえ

演 - 深田恭子
28歳の山おんな。笑顔が絶えず、接客のセンスも抜群。温厚で天然な性格。自身の胸に悩みを持ち、夢は好きなものだけを集めたセレクトショップを開くこと。

田村剛彦

演 - 谷原章介
部長として恵美たちの上司。部下から慕われており、良き理解者でもある。家庭での事情にも葛藤を抱える。

葛沼忠

演 - 温水洋一
副部長で、経歴としてはバツイチの家庭を持つ。恵美にプロポーズをするが、振られる。

松原徹人

演 - 川田広樹
際立ったファッションセンスの持ち主で、まりえに惹かれながらも苦悩するバイヤー。

吉野加奈子

演 - 上原美佐
恵美たちの同僚で、お嬢様育ちが特徴。恋愛に奮闘中の若い女性。

テレビドラマ

『山おんな壁おんな』は2007年7月から9月までフジテレビで放送され、全12話が放映されました。主演は伊東美咲と深田恭子で、三越銀座店の協力によりリアルな百貨店の雰囲気が再現されています。キャストにはその他にも多彩な役者陣が参加し、職場での絆や愛憎劇が描かれました。

作品の特色

本作は、見た目や体型に関するコンプレックスを通じて、友情や成長の大切さを描いています。それぞれが異なる個性を持ちながらも、互いに支え合う姿が視聴者に勇気を与える要素となっています。また、職場環境のリアルさや人間関係の葛藤が多く描かれ、共感を呼び起こす作品となっています。

さまざまなキャラクターがそれぞれの人生を進んでいく中で、身近な問題を抱える人々にとって、大変共鳴するテーマを紹介しているのがこの作品の魅力です。

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