山と毒蛇

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン4 第8話「山と毒蛇」

あらすじ

このエピソードは、各勢力の思惑と陰謀が複雑に絡み合う中で、主要キャラクターたちの運命が大きく変動する重要な回です。

〈壁〉

モウルズ・タウンは、トアマンド率いる野人の軍勢によって襲撃され、無残な殺戮が行われます。イグリットは、この混乱の中でジリを見つけるものの、彼女が幼子を抱えていることに気づき、見逃します。サムはジリを置いてきたことを後悔し、彼女の安否を心配します。この襲撃の知らせは〈壁〉にも届き、夜警団の士気を揺るがします。

北部

ラムジー・スノウは、シオン・グレイジョイを「リーク」として再教育し、彼の過去のトラウマを利用して支配下に置きます。ラムジーはシオンに、鉄諸島人が占拠するモウト・ケイリンを降伏させるよう命じます。シオンは降伏を装ってモウト・ケイリンに入城しますが、これはラムジーの罠でした。鉄諸島人たちは開城後、ラムジーの軍によって皆殺しにされ、残酷な最期を迎えます。ルース・ボルトンはラムジーの功績を認め、彼を嫡出子としてボルトン家の後継者とします。ボルトン軍はウィンターフェルへと進軍を開始します。

狭い海の向こう側

ミッサンデイはグレイ・ワームが自分を見ていることに気づき、彼に好意を抱いていることをデナーリスに打ち明けます。しかし、〈穢れなき軍団〉の兵士は幼い頃に去勢されており、二人の間に恋愛感情が芽生える可能性は低いことを示唆します。一方、バリスタン・セルミーは、ジョラー・モーモントが過去にデナーリスをスパイしていたことを示す手紙を受け取ります。ジョラーはデナーリスに罪を認め、デナーリスは彼を追放します。デナーリスとジョラーの関係はここで終わりを迎えることになります。

〈谷間〉

ピーター・ベイリッシュは、ライサを殺害した嫌疑をかけられています。彼は谷間の諸侯に対し、ライサは自殺したと主張しますが、諸侯はベイリッシュを信用していません。諸侯はベイリッシュの姪であるアレインと名乗るサンサを証人として要求します。サンサはベイリッシュの策略に協力し、ベイリッシュがライサの死に関与していないことを証明しようとします。サンサの証言により、諸侯は一旦は納得しますが、ベイリッシュの支配がより強固になることを暗示しています。一方、サンダー・クレゲインに連れられたアリアは、叔母ライサの死を知らされますが、悲しむ様子はなく、不気味な笑い声をあげます。

キングズランディング

ティリオンは、決闘裁判に備えて兄のジェイミーと会話します。そして、ついに運命の決闘裁判が始まります。ティリオンの代理闘士として現れたのは、”赤い毒蛇”オベリン・マーテルです。彼はサーセイの代理闘士である”マウンテン”グレガー・クレゲインと対決します。オベリンは、姉のエリアを暴行し殺害したマウンテンに復讐心を燃やし、マウンテンを圧倒するほどの戦闘能力を発揮します。しかし、油断した一瞬の隙をつかれ、マウンテンに倒されてしまいます。マウンテンは、オベリンの目を潰し、頭を握り潰して殺害し、復讐を果たします。オベリンの死は、ティリオンにとって大きな衝撃となり、彼の運命は絶望的な状況に陥ります。そして、ティリオンは王殺しの罪で死刑宣告を受けることになります。

その他

このエピソードは、原作の『剣嵐の大地』と『乱鴉の饗宴』、『竜との舞踏』の一部を基に構成されています。
脚本は、デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスによって執筆されました。
本エピソードは、初回放送で717万人の視聴者を獲得し、シリーズ最高の視聴率を記録しました。
また、プライムタイム・エミー賞シングルカメラ・シリーズ部門を受賞しました。

このエピソードは、アクションシーンと衝撃的な展開で視聴者を魅了し、『ゲーム・オブ・スローンズ』の中でも特に記憶に残るエピソードの一つとして語り継がれています。

山と毒蛇

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン4 第8話「山と毒蛇」

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