山の手 (札幌市)

札幌市西区に位置する山の手は、琴似発寒川の東側、北5条手稲通りの南側に広がる、三角山の麓に位置する地域です。その名の通り、丘陵地帯が特徴的な地形から「山の手」と名付けられました。

歴史

山の手の歴史は、明治初期に琴似屯田兵によって射撃訓練場として活用されたことに始まります。屯田兵村が廃止された後も、残った兵士たちが自ら開墾を進めたことで、比較的早い時期から市街地化が進みました。近隣の琴似が商業地域として発展する一方で、山の手は住宅地としての役割を担い、いわゆるベッドタウンとして機能しました。

山の手通と北1条宮の沢通の開設は、宅地化をさらに加速させる要因となりました。これらの道路の整備により、交通の便が向上し、住宅地としての魅力が高まったと考えられます。

教育機関

山の手には、以下のような教育機関があります。

札幌山の手高等学校（山の手2-8）
札幌市立琴似中学校（山の手4-2）
札幌市立山の手小学校（山の手5-6）
札幌市立山の手南小学校（山の手1-9）
札幌市立山の手養護学校（山の手5-8）
北海道医療センター附属札幌看護学校（山の手4-6）
北海道鍼灸専門学校（山の手2-6）

主要施設

地域住民の生活を支える様々な施設も充実しています。

国立病院機構北海道医療センター（山の手4-6）
札幌山の上病院（山の手6-9）
札幌西郵便局（山の手5-1）
山の手図書館（山の手4-2）
北欧館パン博物館（閉鎖・山の手6-1）

まとめ

山の手は、札幌市西区において、豊かな自然と住宅地としての落ち着きを兼ね備えた地域です。歴史的な背景を持ちながらも、現代的な都市機能も備えており、住みやすい環境が整っています。教育機関や医療機関も充実しており、幅広い世代が安心して暮らせる地域と言えるでしょう。

参考文献
* 『札幌地名考』さっぽろ文庫1

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