山之口安秀

山之口安秀（やまのくち やすひで、1917年8月25日 - 2001年10月18日）は、日本の政治家であり、第18代鹿児島市長を務めた人物です。

生い立ちと初期のキャリア

山之口氏は、鹿児島県日置郡東市来村（現在の東市来町、日置市）で生まれました。1942年に九州帝国大学農学部を卒業後、南満洲鉄道に勤務し、その後福岡県職員を経て、1949年に鹿児島県庁に入職しました。

県庁職員としての活躍

鹿児島県庁では、農業経済、農政などの各課長を歴任し、農政部次長（1966年）、企画部長（1967年）などの要職を歴任しました。1971年には県出納長に就任し、県政の運営に深く関わりました。これらの経験が、後の市長としての活動の基盤となりました。

鹿児島市長としての業績

1975年、山之口氏は鹿児島市長選に保守系候補として出馬し、現職の末吉利雄氏を破り、初当選を果たしました。1979年の市長選では、再び末吉氏を破り再選、1983年の市長選でも三選を果たしました。しかし、1984年に訪問先のオーストラリアで転倒した際の怪我の後遺症により、市長を辞職しました。

市長在任中、山之口氏は財政健全化に向けて、職員定数削減などの行政改革に取り組みました。また、文化・教育施設の整備にも力を注ぎ、美術館、市民文化ホール、科学館、図書館などの建設計画を推進し、市民の文化的な生活の向上に貢献しました。さらに、市内の緑化にも取り組み、住みやすい都市づくりに貢献しました。

晩年

山之口安秀氏は、2001年10月18日に生涯を閉じました。その業績は、鹿児島市の発展に大きく貢献したとして、現在でも高く評価されています。

参考文献

歴代知事編纂会編『日本の歴代市長』第3巻、歴代知事編纂会、1983年。
『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年～平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年。
* 鹿児島市役所『鹿児島市史第4巻』鹿児島市、1990年。http://www.city.kagoshima.lg.jp/kikakuzaisei/kikaku/seisaku-s/shise/shokai/shishi/kagoshima-03.html。

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