東市来町

東市来町（ひがしいちきちょう）

概要

東市来町は、鹿児島県の西部、薩摩半島の中北部に位置していた町です。2005年5月1日に伊集院町、日吉町、吹上町と合併し、日置市となりました。この町は、豊かな自然と歴史を持ち、多くの人々が生活を営んでいました。

地理

東市来町は、薩摩半島の北西部に位置し、南北約9km、東西約16kmの広がりを持っていました。地質は、稲の耕作には適さない火山灰土壌（シラス）が大部分を占めていたため、丘陵地は主に畑として利用されていました。しかし、江口川、大里川、神之川の3つの河川流域には水田が広がっていました。

2005年の合併時点で、東市来町は伊作田、神之川、寺脇、長里、南神之川、宮田、美山、美山元寺脇、湯田、養母の10の大字で構成されていました。このうち、南神之川、寺脇、宮田、美山は1956年の下伊集院村分割時に編入・設置され、美山元寺脇は2004年に美山の一部から分割され新設された大字でした。

現在の日置市では、これらの大字はそれぞれ「東市来町伊作田」、「東市来町神之川」のように、旧東市来町の名前を冠して継承されています。

町名の由来は、この地が古代の市来院の東半分を占めていたことにあります。市来院の西半分は西市来村となり、後に市来町となりました。

歴史

東市来村の成立

1889年4月1日、町村制の施行に伴い、長里村、養母村、湯田村、伊作田村、神之川村が合併し、東市来村が誕生しました。

東市来町の誕生

1937年4月1日、東市来村は町制を施行し、東市来町となりました。

下伊集院村の編入

1956年9月30日、下伊集院村のうち、大字寺脇、宮田、苗代川（編入時に美山に改称）の全域と神之川の一部が東市来町に編入されました。

日置市への合併

2005年5月1日、東市来町は伊集院町、日吉町、吹上町と合併し、日置市となりました。

行政

町長

合併前の最後の町長は下茂孝一氏で、1995年4月23日から2005年4月30日までその任を務めました。

歴代村長

町村制施行以降の歴代村長については、『東市来町誌』に詳細が記載されています。

姉妹都市・友好都市

北海道 弟子屈町

東市来町出身の永山在兼氏が建設を指揮した阿寒横断道路（現在の国道241号）が縁となり、1983年11月に北海道の弟子屈町と姉妹都市盟約を締結しました。この盟約は、日置市への合併後も継承されています。

地域

教育

中学校

東市来町立東市来中学校
東市来町立上市来中学校

小学校

東市来町立湯田小学校
東市来町立鶴丸小学校
東市来町立皆田小学校（2007年に湯田小学校に統合）
東市来町立伊作田小学校
東市来町立美山小学校
東市来町立上市来小学校

交通

空港

最寄りの空港は鹿児島空港です。

鉄道

九州旅客鉄道鹿児島本線
湯之元駅
東市来駅

道路

高速道路

南九州西回り自動車道
美山インターチェンジ
美山パーキングエリア
東市来バスストップ

国道

国道3号
国道270号

県道

鹿児島県道24号鹿児島東市来線
鹿児島県道303号江口長里線
鹿児島県道304号仙名伊集院線
鹿児島県道305号養母長里線
鹿児島県道306号戸崎湯之元停車場線
鹿児島県道309号山田湯之元停車場線

バス

いわさきバスネットワーク

脚注

関連項目

鹿児島県の廃止市町村一覧
黄蜜柑

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