山健組

山健組の概要と歴史

山健組（やまけんぐみ）は、兵庫県神戸市中央区に本部を構えていた日本の暴力団です。この組織は、特定抗争指定暴力団である六代目山口組の二次団体としての立ち位置を持っていました。2015年に山口組が分裂した際には、新たな団体である神戸山口組の中核としての役割を果たしましたが、独立を経て2021年に再び六代目山口組に復帰するなど、数々の歴史を刻んできました。

構成員と勢力

警察の調査によると、山健組の構成員は2005年頃において約4,000人と推定され、その内訳は本部直参が約78人、構成員と準構成員それぞれに約2,000人という大規模な組織でもありました。「ヤマケンにあらざれば、ヤマグチにあらず」という言葉があるように、一時期は山口組内での影響力も非常に強かったとされています。

創設からの来歴

この組織は1961年に山本健一によって設立されました。山健組の創設は、愚連隊にそのルーツを持っており、特に三代目山口組組長・田岡一雄の若衆としての背景が関係しています。1971年における次期若頭選挙では、山本健一が選ばれ、その後も彼の遺志が尊重され、出身者たちは山口組の主要なポストに臨むこととなります。山本健一は1982年に携わる業務の重圧から持病が悪化し死去しますが、その影響は組織の中で長く続きました。

二代目体制からの発展

1982年には渡辺芳則が二代目山健組組長に就任し、以降急速に勢力を拡大します。1985年には、山口組が四代目体制に移行し、渡辺がその若頭に抜擢されます。1989年には桑田兼吉が三代目として組長に就任し、以降も特に1990年代には山健組は山口組内の最大の派閥となりました。

四代目体制と分裂

2005年以降、山健組は新たな局面を迎えます。四代目井上邦雄が若頭に就任。しかし、2015年には井上が率いる数団体が六代目山口組を離れ、新たに神戸山口組を結成。この際、井上は絶縁処分を受けました。その後も、組織内での紛争が絶えず、外部への影響も広がることとなります。

現代の動向

2020年代に入り、中田浩司が五代目組長に就任し、組織の再編が進められますが、幹部間の意見の相違が原因で分裂の危機を迎えることに。最終的には、2021年に中田浩司が六代目山口組へ移籍し、神戸山口組に残った勢力との二分化が進みました。

組織の影響

歴史上、山健組は多くの暴力団員や幹部を輩出してきました。有名な出身者としては、若頭補佐や相談役を務めた人物が多く、から、組織改編に関与したことで知られています。

山健組はその特殊な歴史をもって、大きな影響を持つ暴力団組織として広く知られ、多くの構成員の信頼を獲得し続けています。

もう一度検索