山内一安

山内一安（やまうち かつやす）は、江戸時代初期の旗本であり、麻布山内家の初代当主です。寛永13年（1636年）に、土佐藩主であった山内忠義の四男として誕生しました。幼名は松助と称し、後に従五位下、遠江守に叙任されています。

一安は、江戸幕府4代将軍である徳川家綱の小姓として仕え、その才能を認められました。明暦2年（1656年）には、3000俵を賜り、幕府の要職である詰衆に任じられています。この時、一安が屋敷を構えた場所が麻布であったことから、彼の家系は麻布山内家と呼ばれるようになりました。

しかし、一安は万治3年6月4日（1660年7月11日）に、25歳という若さでこの世を去りました。その短い生涯ではありましたが、彼が幕府に尽くした功績は大きく、麻布山内家の礎を築いた人物として知られています。

一安の死後、家督は弟である山内之豊（忠義の五男）が継承しました。之豊もまた、兄の遺志を継ぎ、麻布山内家を盛り立てていきました。

山内一安は、若くして亡くなったものの、その存在は麻布山内家の歴史において重要な位置を占めています。彼の名は、江戸時代初期の旗本として、そして麻布山内家の初代当主として、後世に語り継がれていくことでしょう。

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