山原和敏

山原和敏は、1970年12月28日に岡山県岡山市で生まれた元プロ野球選手です。右投右打の投手として活躍しました。

プロ入り前

操山中学校時代は三塁手としてプレーしていましたが、玉野光南高校に進学すると投手に転向。同期の左腕・山本樹と共に、3年春には中国大会で優勝を果たしました。夏の甲子園出場はなりませんでしたが、その実力は注目を集めました。その後、社会人野球の川崎製鉄水島に進み、さらに実力を磨きました。

日本ハムファイターズ時代

1992年のドラフト会議で、日本ハムファイターズから1位指名を受け、プロ野球の世界に足を踏み入れました。契約金は球団史上初となる1億円という破格の待遇で、大きな期待を背負っての入団となりました。

プロ1年目の1993年、その速球と縦に割れるカーブは高く評価され、当時の大沢啓二監督から、抑え投手として期待されました。この年記録した5セーブは、2022年に北山亘基に更新されるまで、球団の新人最多記録でした。しかし、徐々に成績が悪化し、故障にも悩まされるようになりました。抑えのポジションは金石昭人に譲ることとなり、以降は毎年のように怪我に苦しむシーズンを送ることになりました。

1997年には、西武ライオンズ戦で高木大成選手にランニング満塁本塁打を打たれるという屈辱も味わいました。しかし、金石昭人の先発転向により、島崎毅とのダブルストッパーとして開幕を迎えるなど、チームからの信頼も厚かったです。5月頭までに3セーブを記録しましたが、再び故障で離脱してしまいました。

1999年には、代走として出場したこともありました。この年は、開幕から先発ローテーションに入っていた金村暁が故障で離脱したため、先発ローテーションに加わりました。最初の1ヶ月は2勝2敗と奮闘しましたが、翌月からは不調で負けが込み、先発ローテーションから外れてしまいました。

2001年オフ、日本ハムから戦力外通告を受け退団することとなりました。

台湾球界での活躍

2002年には、台湾職業棒球大聯盟の台北誠泰太陽でプレーしました。同年5月には月間MVPを受賞するなど、台湾の地でその実力を発揮しました。27試合に登板し、5勝5敗7セーブ、防御率3.57という成績を残しましたが、同年限りで退団することになりました。

引退後

現役引退後は、長野県のスーパースポーツゼビオに勤務し、新たな道を歩んでいます。

プレースタイル

最速150km/hを超えるストレートと、縦に割れるカーブが持ち味でした。先発、中継ぎ、抑えと様々なポジションをこなし、チームに貢献しました。

年度別投手成績

(年度別成績は省略)

記録

初登板：1993年4月11日、対近鉄バファローズ2回戦（藤井寺球場）
初奪三振：同上、8回裏にR・J・レイノルズから
初セーブ：1993年4月17日、対オリックス・ブルーウェーブ2回戦（東京ドーム）
初勝利：1993年4月29日、対近鉄バファローズ5回戦（東京ドーム）
初先発：1993年6月5日、対オリックス・ブルーウェーブ8回戦（グリーンスタジアム神戸）
初先発勝利：1995年4月13日、対福岡ダイエーホークス3回戦（東京ドーム）

背番号

20（1993年 - 1994年）
10（1995年 - 1996年）
11（1997年 - 2001年）
19（2002年）

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