山口不二夫

山口不二夫のプロフィール



山口不二夫（やまぐち ふじお）は、1957年生まれの日本の会計学者で、明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科で教授を務めています。彼の専門分野には、無形資産の評価や非営利組織の会計が含まれています。これらは、従来の会計手法では評価が難しい分野であり、山口氏はその解決に向けた学問的アプローチを提供しています。

経歴



山口氏は1982年に東京大学経済学部の経営学科を卒業し、同大学院に進学しました。彼は1987年3月に大学院経済学研究科の第二種博士課程を単位取得後に退学し、同年12月に「日本郵船会計史の研究」を題材に経済学博士の学位を取得しました。経歴のスタート地点は1987年で、神奈川大学経済学部に専任講師として就任し、効果的にその専門知識を分かち合い始めます。

その後、1989年に助教授に昇任、1992年には青山学院大学国際政治経済学部の助教授に転機します。1999年には教授へ昇進し、2001年には青山学院大学専門大学院国際マネジメント研究科の教授となるなど、彼の学問的業績は高く評価されています。2004年に明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授へと転籍しています。

2001年には、自身の著作『日本郵船会計史』が、日本会計史学会賞を受賞し、彼の学問的地位が国際的に高まったことを示しています。また、1997年から2001年まで国土庁不動産鑑定士試験の第二次試験委員としても活動していました。

山口氏は、山口経営分析研究所を山口孝氏とともに設立し、経営分析や会計に関する研究を進めています。

主な業績



彼は多数の著作を持ち、特に単著としての『日本郵船会計史』シリーズが知られています。このシリーズには、1998年刊行の「個別企業会計史の研究 財務会計篇」と、2000年の「個別企業会計史の研究 予算・原価計算篇」が含まれています。

また、共著としては、落合稔氏ほかとの『中小企業新会計制度』（2003年）や、野中郁江、梅田守彦氏と共著の『私立大学の財政分析ができる本』（2001年）などがあり、幅広いテーマにわたる研究が行われています。さらに、『企業分析: 事例による資料の見方から評価・解釈まで』は、1996年に発刊され、2001年に増補版も出版されました。

研究活動



山口不二夫の研究は、学界だけでなく実社会でも評価が高く、彼の著作や論文は多くの研究者に引用されています。また、彼が在籍する明治大学でも、様々な研究プロジェクトやゼミを通じて、次世代の会計学者や経営専攻の学生を指導しています。

参考リンク




誠に多彩な経歴を持つ山口不二夫氏は、日本の会計学の発展に貢献し続ける重要な学者であると言えるでしょう。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。