山口弘道

山口弘道（やまぐち ひろみち）は、常陸牛久藩の第6代藩主です。第4代藩主・山口弘豊の五男として生まれました。幼名は政之進、通称は中務といい、官位は従五位下、但馬守、後に修理亮に任じられました。

藩主就任までの経緯

明和5年（1768年）9月7日、兄である弘倉が早世したため、第5代藩主・山口弘長の養嗣子となります。同年12月25日、養父である弘長の死去により家督を継ぎ、常陸牛久藩の藩主となりました。明和6年1月15日には、将軍徳川家治に拝謁しています。

同年12月18日、従五位下但馬守に叙任され、後に修理亮に改められました。

藩政における功績

弘道は藩主として、文治政治を重視しました。学問や文化を奨励し、藩士の教育に力を入れました。また、領内の名木の保護にも尽力し、自然環境の保全にも貢献しました。具体的な政策としては、藩校の拡充や、領内の森林資源の管理などが挙げられます。

家族と後継

正室は、一柳末栄の娘です。側室には鈴木氏がおり、長男の山口弘致をもうけました。しかし、弘致は早世したため、溝口直温の七男である山口弘務を養子に迎え、後継者としました。

天明3年（1783年）9月12日、弘道は44歳で病死しました。家督は養嗣子の弘務が継ぎ、常陸牛久藩を治めることとなります。

弘道の人物像

弘道は、文治政治を重んじた藩主として知られています。学問を奨励し、文化の発展に貢献しました。また、自然を愛し、名木の保護に尽力するなど、領民からも慕われる存在でした。彼の治世は、常陸牛久藩の文化的な発展に大きく貢献したと言えるでしょう。

系譜

実父：山口弘豊
養父：山口弘長
正室：一柳末栄の娘
側室：鈴木氏
子女：山口弘致（長男、生母は鈴木氏）
養子：山口弘務（溝口直温の七男）

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