山口裕司 (ボクサー)

山口裕司のプロボクシングキャリア

山口裕司（やまぐち ひろし、1978年12月10日生まれ）は、日本の元プロボクサーであり、静岡県伊東市出身です。彼は元OPBF東洋太平洋ウェルター級王者として名を馳せ、JB SPORTSボクシングジムに所属していました。彼の競技人生は、中学時代から始まり、数々の成功を収めることとなります。

プロキャリアの始まり

ボクシングに興味を持ったのは中学校でのことで、その後に進んだ沼津学園高等学校での活動が彼のボクサーとしての道の始まりでした。1996年のインターハイではライト級での優勝を果たし、その後、日本大学に進学しながら1999年の全日本選手権ライトウェルター級でも優勝するなど、 Amateurとして91戦中78勝（38KO・RSC）の素晴らしい成績を収めました。

2001年6月には、ヨネクラボクシングジムに入門し、アマチュアボクサーとしてはエリートの部類に入る6回戦からプロデビューを果たしました。彼のデビュー戦では、2ラウンドTKO勝ちを収め、その後も順調に連勝を重ねていきます。

王座獲得とその後

2004年末には、11連勝という記録で元PABAウェルター級王者の強豪・正・バキロフとの試合を行いましたが、10ラウンド判定引き分けに終わり、連勝はストップしました。この試合を機に彼は日本ランキング3位に昇格し、当時の日本チャンピオン大曲輝斎が同門であったため、東洋タイトル獲得に目を向けることになります。

2006年4月2日、後楽園ホールで行われた試合では、OPBFウェルター級王座をかけて挑戦し、相手を2-1の判定で下し、ついにタイトルを獲得しました。しかし、その後の初防衛戦で敗北を喫し、引退を考えましたが、JB SPORTSボクシングジムに移籍し、現役を続けることを決意します。

2007年の移籍初戦では10ラウンド判定勝ちを収め、再びボクシングの舞台に復帰しました。残念ながら、その後は1敗1引分という成績に終わることとなります。2008年には、日本ウェルター級の王者に挑戦しましたが、6ラウンドTKOで敗れてしまいました。

引退後と現在の活動

2009年には、レイジングバトル65.0kg契約の準決勝で日本ウェルター級4位の選手に勝利しますが、その後の決勝戦では負傷判定負けを喫します。彼は2011年に自身のブログを通じて引退を宣言し、引退後はJB SPORTSでトレーナーとして新たな道を歩み始めました。

現在、山口裕司は、静岡県伊東市で「Tribe Shizuoka Yamaguchi Dojo」というボクシングジムを運営しています。後進の指導に尽力し、次世代のボクサーたちを育成することに情熱を注いでいます。そのキャリアを通じて、彼はWBAランキング4位、WBCランキング10位にまで上り詰めた実績を持つ選手として、プロボクシング界において確固たる地位を築きました。

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