山口重勝

山口重勝（やまぐち しげかつ）は、戦国時代から安土桃山時代にかけてを生きた武士です。彼は尾張国（現在の愛知県西部）の寺部城主、後に星崎城主となりました。

生涯

天文16年（1547年）に、山口重俊の子として生まれました。当初は織田信雄に仕え、天正12年（1584年）の小牧・長久手の戦いにも参加しています。その後、豊臣秀吉に仕えました。

天正14年（1586年）には、養子の重政に家督を譲って隠居しました。しかし、間もなく豊臣秀次の家臣となり、文禄3年（1594年）の伏見城普請工事にも参加しています。文禄4年7月28日（1595年）、豊臣秀次事件に連座し、秀吉から自害を命じられ、49歳で生涯を閉じました。

人物

重勝は、戦国時代の武将としては凡庸であったという評価があります。星崎城主であった岡田重孝が織田信雄に殺害され、その弟である善同が信雄に対して反旗を翻し籠城した際、重勝は星崎城に残された夫人や家族を置き去りにして一人で城から逃走し、信雄に降伏したという逸話が残っています。この行動により、重勝は信雄から大いに侮辱を受けましたが、養子の重政が武功を挙げたことにより、体面を保ち、星崎城主となることができたとされています。

家族

娘のお辰の方は、豊臣秀次の側室として嫁ぎ、百丸を産みました。しかし、父である重勝と共に秀次事件に連座し、処刑されました。このことは、重勝の人物像を語る上で、悲劇的な側面として伝えられています。

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