山城地区

山城地域の概要

山城地域（やましろちいき）は、京都府南部にある15の市町村をまとめて指す、いわゆる広域地名です。この名称は、かつて存在した山城国に由来していますが、現在では旧山城国に含まれる京都市は含まれていません。

この地域には、桂川の右岸に位置する乙訓地区（向日市、長岡京市、大山崎町）を含まないこともしばしばあり、宇治市以南の12の市町村を指すことが一般的です。この場合、しばしば「南山城地域」または「山城地区」と呼ばれます。

地理的位置と隣接地域

山城地域は、大阪府、奈良県、滋賀県、三重県と隣接し、経済的・文化的な結びつきが強いエリアです。特に、関西文化学術研究都市（けいはんな学研都市）やその他のニュータウンが開発され、京都市や大阪市のベッドタウンとして人口が急増しました。

しかしながら、2010年（平成22年）には人口が約70万9千人に達しましたが、現在は約70万人に減少しています。この数字は、概ね徳島県と同等の人口規模です。今後の人口動態には大きなばらつきがあり、学研都市地域では2030年までの間に人口が増加する見込みですが、南東部の相楽東部地域（笠置町、和束町、南山城村）では、2045年までに2015年の人口の約3分の1に減少すると予測されています。

交通網の発展

山城地域の交通インフラは、戦前から多くの鉄道路線が敷かれています。また、1980年代末以降は、京滋バイパスや第二京阪道路、京奈和自動車道、新名神高速道路などの道路網が発達してきています。これにより、地域住民はより通勤や移動がスムーズに行えるようになっています。

また、大山崎町は隣接する大阪府北部（北摂地域）との結びつきが強いほか、八幡市や京田辺市西部は同東部（北河内地域）と、木津川市や精華町は奈良県北部（北和地域）と強い結びつきを持っています。これにより、地域間の交流が活発となっています。

主要市町村の紹介

山城地域は、以下の市町村で構成されています。

乙訓地区

• - 向日市
• - 長岡京市
• - 乙訓郡
• - 大山崎町

山城地区

• - 宇治市
• - 城陽市
• - 八幡市
• - 京田辺市
• - 木津川市
• - 久世郡
• - 久御山町
• - 綴喜郡
• - 井手町
• - 宇治田原町
• - 相楽郡
• - 笠置町
• - 和束町
• - 精華町
• - 南山城村

一級河川

この地域を流れる一級河川としては、宇治川、桂川、小畑川、木津川、名張川、布目川などがあります。

発展の期待と課題

山城地域は、利便性の高い交通網を活かしてさらにさらなる発展が期待されていますが、一方で人口減少が進む地域も存在し、今後の地域振興や住民の生活支援が重要な課題となります。持続可能な地域づくりには、地域資源を最大限に活用した施策が求められています。

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