山岡景猶

山岡 景猶（やまおか かげなお）

山岡景猶は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将であり、彼の生涯は日本の歴史の中でも興味深いものがあります。彼は山岡景之の三男として生まれ、初めは六角氏と足利義輝に仕官しました。最初は近江国志賀郡の園城寺（三井寺）の僧籍に属していましたが、永禄10年（1567年）には尾張国に滞在し、里村紹巴と交流するなど、その後の人生において重要な人物との接点を持っていました。

織田信長との関わり

景猶が本格的に歴史の表舞台に登場するのは、織田信長の勢力拡大とともです。信長が上洛し、力を増すと、景猶は彼の家臣であった明智光秀に仕官します。元亀元年（1570年）には近江国内で2050石を与えられ、その地位を固めました。

戦功と忠誠

景猶は元亀2年（1571年）の比叡山焼き討ちで、信長の命令で三井寺に所在する自らの屋敷から指揮を執りました。また、元亀3年（1572年）には光秀の指揮のもとで琵琶湖周辺の一揆を鎮圧するために湖上から攻撃をしました。こうした戦いの中で、彼は数々の戦功を挙げました。

足利義昭と戦功

元亀4年（1573年）には足利義昭が信長に対し挙兵しますが、景猶は義昭の誘いを拒絶し、填島城攻めでの戦功を果たしました。その後も、天正元年8月には朝倉氏攻めにも参加し、信長の信任を受け続けました。

本能寺の変とその後

天正10年（1582年）6月、本能寺の変において信長が死去すると、景猶は兄と共に豊臣秀吉の配下となります。だが、柴田勝家への内通の疑いをかけられ、賤ヶ岳の戦いの後に改易されてしまいます。これにより一時は失脚したものの、その後加藤清正に仕官し、天正16年（1588年）の清正の肥後国入国の際には、天草一揆を鎮圧することで武功を再び挙げました。

最後の時代

豊臣秀吉が死去した後、景猶は徳川家康に接近し、家康の次男である結城秀康に仕官しました。彼の最後の記録は慶長4年（1599年）に彼が亡くなったということであり、戦国の激動の中で多くの戦に関わった山岡景猶の人生は、戦国時代の一つの象徴とも言えるでしょう。

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