山岡淳二

山岡淳二

山岡淳二（やまおか じゅんじ）は、1952年7月1日に広島県で生まれ、2021年に逝去した日本のアクション監督です。彼はジャパンアクションエンタープライズに所属し、1970年代から2000年代にかけて数々のアクション作品を手掛けました。特に、スーパー戦隊シリーズやメタルヒーローシリーズでの活躍が目立ち、彼の演出スタイルは多くのファンと同業者に影響を与えました。

人物

1970年代中盤、山岡はスーパー戦隊シリーズでアクション監督として台頭し、その後もメタルヒーローシリーズに関わりながら、東京ドームシティでのヒーローショーの演出など幅広い活動を展開しました。彼の独自の演出方法は、同時期に活動していたJAE社長の金田治からも高く評価されており、彼の演出スタイルは刺激的なものと見なされていました。また、勉強熱心な一面も持っており、毎年新シリーズの主題歌を聴いてアクションのイメージを膨らませていたことが伝えられています。

東條昭平監督は「山岡の演出は絵コンテがないのに、指示に従うことで素晴らしいカットが生まれる」と評価し、彼を「天才」と称賛しました。スーツアクターの蜂須賀祐一は、現場で山岡が求める厳しい要求に対して戸惑いを感じつつも、彼が生み出す印象的な場面のセンスを高く評価しています。

1995年からは、山岡の取り計らいによりスーツアクターたちの名前が台本にクレジットされるようになり、業界内におけるスーツアクターの地位向上に寄与しました。

アクション演出においては、特に5人のスーパー戦隊が異なる地点で戦う様子をワンカットで撮影するスタイルを好んでおり、この挑戦的な手法にはカメラマンのいのくままさおも「面白いが、ズームやパンのタイミングに思い切りが必要」と述べております。

2021年7月、彼の訃報は、後輩の柴原孝典のSNSを通じて発表され、彼の死は多くの人に衝撃を与えました。

代表作品

山岡は非常に多くの作品に参加しています。俳優としては、1974年の「ザ・ボディガード」や「バーディ大作戦」、さらに1978年の「柳生一族の陰謀」などに出演。その後、スタントマンとしてもキャリアを積み、ジャンルにとらわれない多才な才能を発揮しました。

アクション監督としては、以下のスーパー戦隊シリーズ作品に関わりました：

• - 「秘密戦隊ゴレンジャー」(1976 - 1977年)
• - 「電撃戦隊チェンジマン」(1985 - 1986年)
• - 「超力戦隊オーレンジャー」(1995 - 1996年)

また、メタルヒーローシリーズをはじめ、特警ウインスペクターや特捜エクシードラフトなど、数多くのヒット作も手掛けました。彼の演出は特に、美しい映像とダイナミックなアクションが組み合わさっていることで知られています。

このようにして山岡淳二は、特撮界やアクション界における重要な人物として、多くの作品や人々に深い影響を与え続けました。彼の演出や作品は、今後も多くのファンによって語り継がれていくことでしょう。

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