山岸穣

山岸穣について

山岸穣（やまぎし みのる）は、1982年8月17日生まれの元プロ野球選手で、福井県鯖江市出身の投手です。右投右打のスラッガーとし、プロ野球においては西武ライオンズおよび東京ヤクルトスワローズで活躍しました。

経歴

プロ入り前

彼の野球キャリアは、片上小学校の3年生から始まりました。福井商業高校では、エースとしてチームを引っ張り、甲子園出場を果たしました。特に、3年生の夏には、春季福井大会決勝で敦賀気比高との接戦を制し、全国選手権出場権を手にしましたが、初戦敗退となりました。高校でのチームメイトには、後にプロ入りする天谷宗一郎がいました。

2001年には青山学院大学に進学し、東都大学野球リーグでの活躍が始まりました。彼はエースとしての地位を確立し、2003年秋季リーグ戦でチームを優勝に導きました。大学での通算成績は72試合に登板し、32勝21敗、防御率は1.97、388奪三振という素晴らしいものでした。特に3年次には、最高殊勲選手、最優秀投手、ベストナインを受賞し、当時の予測を超える活躍を見せました。彼の30勝以上は、青学大の卒業生にとっては初の偉業であり、東都大学野球リーグでも稀な記録でした。

西武ライオンズ時代

2004年には台湾で開催された世界大学野球選手権の日本代表として選ばれ、3試合に登板しました。その年のドラフトで西武ライオンズから4位指名を受け、プロ生活が始まりました。

2005年にプロデビューを果たしましたが、最初の年は苦労の連続でした。しかし9月18日の千葉ロッテマリーンズ戦でプロ初勝利を挙げ、防御率も2.83と安定した成績を残しました。

2006年には故障に苦しみながらも後半戦から復調。特に9月には13試合連続で無失点の快投を見せました。2007年は打球の直撃で骨折し遅れたスタートでしたが、昇格後は素晴らしい成績を収め、自己最高の防御率2.73を記録しました。

2008年、2009年には出場機会が減少し、2010年には東京ヤクルトスワローズにトレードされ、新たなスタートを切りました。

ヤクルトスワローズ時代

ヤクルトに移籍後、最初は二軍での調整を余儀なくされたものの、8月には一軍に昇格し初登板を果たしました。2011年には古巣西武戦に先発しましたが、結果は期待に応えられずに終わりました。

2012年には一軍での登板がないまま、10月には戦力外通告を受け、同年に引退となりました。その後、彼は古巣西武ライオンズのスタッフとして復帰し、一軍用具担当として新たな道を歩むことになります。

主な成績

プロでの投手成績は印象的で、初登板から初勝利まで多くの記録を残しました。特に、右の中継ぎとしての役割が強調される中で、厳しい試合でも安定感を保ち続けたことが評価されています。これらの経験は、彼が今後の指導やスタッフとしても生かされるでしょう。

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