山崎始男

山崎 始男の生涯

山崎始男（やまさき もとお）は、1904年3月18日に岡山県吉備郡総社町で誕生し、1983年10月9日に逝去した昭和期の実業家及び政治家である。彼は衆議院議員として8期にわたり国政に貢献し、日本社会党に所属して数多くの政治的な役割を果たした。

幼少期と学歴

彼は米穀問屋を営む父の元に生まれ、岡山中学校を経て1931年に慶應義塾大学の政治学科を卒業した。大学卒業後は名古屋市にて製陶会社での勤務や木材関連の貿易業務に従事し、実業家としての経験を積んだ。その後、1944年に帰郷し、家業を引き継ぎ会社経営を開始した。

政治活動の始まり

彼の政治活動は1948年、岡山県教育委員に初めて選出されたことから始まる。1949年には副委員長にも就任し、その後も教育に関する政策に力を入れた。1952年には第25回衆議院議員総選挙で岡山県第2区から出馬し、見事初当選を果たした。これをきっかけに、山崎は日本社会党の一員として活動し、次回から6回連続して再選されることとなった。

議員としての活動

総議員としての活動中、山崎は中央青少年問題協議会の委員や、中国地方開発審議会の委員を務め、社会政策や地域開発に寄与した。また、衆議院の産業公害対策特別委員長ともなり、産業用地における環境問題に取り組んだ。この間、特に教育分野への尽力が光り、学校給食法や日本学校安全会法の成立を推進した。また、1951年には岡山県知事選挙において親友の三木行治を擁立し、彼の当選を支援した。

終生にわたる貢献

山崎は政治活動の傍ら、岡山県美術刀剣協会の会長や、いくつかの企業の社長職を歴任した。特に、山陽工業の社長や平和タクシーの会長を務め、地域経済の発展にも寄与した。加えて、全国部落解放運動推進協議会の委員としても活動し、社会的な問題に取り組んだ。

引退と晩年

1976年には任期満了をもって政界から引退し、8期にわたる衆議院議員としての活動の幕を閉じた。彼の存命中、地域や教育の発展に対する貢献は高く評価され、1983年にその生涯を終えた。彼の業績は、後の世代に引き継がれる重要な遺産として語り継がれている。また、彼に関する伝記『山崎始男の生涯』が1985年に発表され、その功績が記録されている。

結論

山崎始男は、岡山県を中心に地域や教育に多大な影響を与えた実業家であり政治家であった。彼の多様な活動は、経済や社会政策の発展に貢献し、未来へと続く礎を築いた。

もう一度検索