山崎彰都

山崎 彰都（やまざき あきと）

山崎彰都は、1997年10月16日に日本の宮城県蔵王町に生を受けた男子バレーボール選手である。コート上で躍動する彼のキャリアは、幼少期に始まったバレーボールとの出会いから、着実にステップアップを重ねてきた軌跡を描いている。

バレーボールを始めたのは、まだ7歳という早い頃だった。自宅にバレーボールが身近にある環境だったのは、兄や姉がすでに競技に打ち込んでいたためである。彼らの姿を見て自然に興味を持ち、自身もボールを追いかけるようになったことが、現在のプロフェッショナルなキャリアへと繋がる第一歩となった。

学生時代は、まず地元宮城のバレーボール強豪校として知られる東北高等学校で過ごした（2013年から2016年）。高校バレーの舞台で頭角を現し、卒業後には関東の強豪、東海大学へと進学した（2016年から2020年）。大学バレーの厳しい環境の中で、高いレベルの技術と戦術を学び、フィジカル面も鍛え上げた。特に東海大学時代には、後にウルフドッグス名古屋で再びチームメイトとなるセッターの永露元稀と出会っている。永露は山崎より一つ年上の先輩にあたり、大学の体育館で共に汗を流し、互いのプレーを理解する間柄となった。大学での4年間は、プロの舞台で戦うための重要な基盤を築く期間となった。

大学卒業を迎えた2020年、山崎はV.LEAGUE Division1に所属するウルフドッグス名古屋への入団を決めた。プロバレーボール選手としてのキャリアを愛知県名古屋市でスタートさせた彼は、すぐにチームの一員としてVリーグのコートに立った。ルーキーシーズンから経験を積み重ね、試合を重ねるごとにそのプレーには磨きがかかっていった。攻撃面だけでなく、守備やブロックなど、オールラウンドな能力を発揮することで、チームにとって欠かせない存在へと成長していった。

ウルフドッグス名古屋での堅実な、そして時にはダイナミックなプレーは、国内のバレーボール関係者の注目を集めるようになった。その結果、2022年には自身にとって初となるバレーボール日本代表の登録メンバーに選出された。国際舞台で日の丸を背負うチャンスを得たことは、彼のこれまでの努力が認められた大きな成果であり、キャリアにおける重要な節目となった。世界のトップレベルの選手たちと共に練習し、対戦することで、更なる成長が期待された。

しかし、代表選出が発表された直後の2022年4月17日、V.LEAGUEの2021-22シーズンのファイナル第2戦という、チームにとって年間最大の目標がかかった試合において、山崎は不運なアクシデントに見舞われた。ブロックに跳んだ際に足を負傷してしまったのである。この怪我は、彼のプレーに一時的な影響を与えることとなったが、プロ選手として、そしてアスリートとして、困難を乗り越える強さも試されることとなった。怪我からの回復とリハビリを経て、再びコートに戻るための努力が続けられた。

プライベートな面では、元バレーボール選手の早坂梢依氏と結婚している。早坂氏は現役時代、VリーグのJTマーヴェラスやデンソーエアリービーズといったチームでプレーした経験を持つ実力派選手であった。同じ競技を経験しているパートナーを持つことは、競技生活における理解や精神的な支えとなることだろう。

これまでの彼のバレーボールキャリアを振り返ると、高校時代は東北高等学校（2013-2016年）、大学時代は東海大学（2016-2020年）に所属し、プロ入り後はウルフドッグス名古屋一筋でプレーしている（2020年-現在）。日本代表としては、2022年に初めて登録メンバーに名を連ねた。

宮城県蔵王町でバレーボールに出会い、地元の高校、大学、そしてプロリーグへと着実にステップアップしてきた山崎彰都。不運な怪我を乗り越え、再びコートで躍動する彼の姿に、ファンや関係者からの期待は大きい。ウルフドッグス名古屋の主力として、そして将来的には日本代表としても、彼の更なる活躍が注目されている。

もう一度検索