山崎敬

山崎敬（やまざき たかし）

山崎敬（1921年1月6日 - 2007年2月2日）は、日本の著名な植物学者です。彼の研究は、特に植物分類学の分野で高く評価されています。

生涯

山崎敬は、1921年に小田原で生まれ、その後横浜で育ちました。旧制新潟高校を経て、1944年に東京帝国大学（現在の東京大学）を卒業。卒業後は、植物分類学の権威である本田正次の研究室で研究を続け、植物学の道を深く追求しました。

研究活動

1954年からは東京大学で講師として教鞭を執り、1972年には東京大学付属植物園の助教授に就任。1980年には教授となり、後進の育成にも尽力しました。

山崎の学術的な貢献として特筆されるのは、1960年代に実施されたブータンでの現地調査や、小笠原諸島の学術調査への参加です。これらの調査を通じて、彼はゴマノハグサ科やツツジ科といった特定の分類群に関する深い知識と理解を培いました。また、早田文蔵が残したインドシナ採集標本の整理にも尽力し、貴重な植物学資料の保全と研究に貢献しました。

学会活動

山崎敬は、研究活動に加えて、学会活動にも積極的に参加しました。1987年から1988年の間には、日本植物分類学会の会長を務め、日本の植物分類学の発展に大きく貢献しました。

著書

山崎敬は、数多くの著作を通じて、その研究成果を広く社会に共有しました。主な著書としては、以下のものが挙げられます。

山崎敬（編集）:フィールド版 『日本の高山植物』 平凡社 1985年06月
岩槻邦男／山崎敬／D.E.Boufford／大場秀章・編著: "Flora of Japan（volume 3a）　講談社

これらの著書は、植物学の研究者だけでなく、自然を愛する一般の人々にとっても貴重な情報源となっています。

参考文献

* 『山崎敬(1921-2007年)先生の逝去を悼む』大場秀章 『分類』: bunrui : 日本植物分類学会誌 7(2), 89-92, 2007-08-20

山崎敬の業績は、日本の植物学界において多大な影響を与え、彼の研究は後世に受け継がれています。

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