山崎正友

山崎正友の生涯 やまさき まさとも
1946年11月26日、岡山県に生まれる。岡山県立岡山操山高等学校を卒業後、1955年に京都大学法学部に進学。学業中、腎臓病に悩まされながらも、創価学会に入会し、学生部の幹部として頭角を現す。1964年には東京弁護士会に登録し、創価学会の顧問弁護士としての活動を始める。

創価学会内での活動

山崎は創価学会の初期メンバーとして重要な役割を担い、理事や副理事長などの立場を歴任。その中で、1977年に発生した日蓮正宗との対立や、創価学会と日本共産党との関係に関与していく。特に、宮本顕治宅盗聴事件では、その指導的立場から暗躍し、法的な問題へと発展していく。

経営危機と逮捕

しかし、山崎は経営する会社が負債を抱え、状況が厳しくなる中で創価学会に対する恐喝事件の計画を立てる。1981年には自身の要求が通るものの、さらなる金銭を求めたことで逮捕され、実刑判決を受ける。この事件を通じて、彼の信頼は裏切られ、創価学会からも完全に追放されることとなる。

除名後の動向

創価学会から除名された後、山崎は正信会に参加するが、その後も宗教団体間での立場変化や不倫、借金問題に苦しむ。徐々に日蓮正宗の信徒としての活動を再開し、『週刊新潮』をはじめとするメディアで創価学会批判を行うが、時が経つにつれ活動は衰退していく。

晩年と死去

2008年、山崎は自宅で倒れ、病院に運ばれるが急性腎不全により72歳で生命を終える。彼の人生は、創価学会の裏側での権力闘争や犯罪との関与、さらには自身の道徳的な衰退に彩られたものであった。それでも彼の動向は、宗教や法律の世界における重要な教訓を与えるものである。

著作

山崎は自身の経験を元に、いくつかの著書を残している。「闇の帝王、池田大作をあばく」や「懺悔の告発」など、彼の視点から見た宗教団体とそのリーダーの実態を暴露した内容は、多くの議論を呼んだ。彼の作品は、彼自身の激動の人生とともに、創価学会に対する一つの反応でもあったと言える。

彼の生涯は、多くの人々にとって教訓的な物語となるでしょう。

もう一度検索