山崎正貴

山崎正貴のプロ野球選手としての軌跡

山崎正貴（やまざき まさたか、1989年5月9日生まれ）は、千葉県船橋市出身の元プロ野球選手で、投手として活動していました。右投右打の選手であり、若き日からの彼の才能は早くから注目されていました。

経歴の始まり

市立船橋高校に進学した山崎は、最初は内野手としてプレーしていました。1年生の秋にはベンチ入りしていましたが、2年生春にその強力な arm（地肩の強さ）が評価され、投手へと転向します。彼はその後、佐藤祥万と共にチームの二枚看板として活躍し、3年生の夏には背番号10を背負って第89回全国高等学校野球選手権大会に出場。文星芸大附属高校戦において先発を務めたものの、悔しい初戦敗退を喫しました。

その後、2007年の高校生ドラフトでオリックス・バファローズから4巡目で指名され、入団が決まりました。チームメイトの岩嵜翔は福岡ソフトバンクホークスに外れ1巡目で指名を受けて入団したことも話題となりました。

プロ入り後の挑戦

2008年、プロとしてのキャリアが始まると、山崎はファームで9試合に登板し、23回2/3を投げて防御率は6.08。次の2009年もファームでの23試合に登板しましたが、防御率は7.26という結果に終わりました。しかし、同年8月21日の阪神戦ではウエスタン・リーグで初勝利を達成しました。

2010年には大学日本代表としてNPBフレッシュ選抜にも出場。8月13日にはついに一軍に昇格し、翌14日の埼玉西武ライオンズ戦で初登板を果たしましたが、結果は1回1/3を投げて3失点と厳しいものでした。この年はファームで19試合に登板し、防御率3.45を記録しましたが、7暴投はリーグトップでした。

2011年11月には戦力外通告を受け、同年12月には育成選手としての再契約を結びました。2012年には再度自由契約となり、同年12月に再び契約を果たします。

BCリーグでの成功

2013年4月にはBCリーグの福井ミラクルエレファンツに派遣され、当初は6月30日までの予定でしたが、彼の活躍が認められ、シーズン終了までの延長が決定。前期は不振だったものの、後期には見事に立ち直り、5勝をマーク。その結果、チームの後期優勝にも貢献しました。

彼は個人タイトルでは最多奪三振を受賞する一方で、被本塁打や失点もリーグ最多という厳しいダイナミクスを経験しました。10月31日には育成選手規約に基づき自由契約として公示され、12月2日には支配下登録の発表と共に背番号も116から65に変更されました。

2014年にはまたもや戦力外通告を受け、その後自由契約として退団が決まりました。

球界以降の生活

プロ野球を退団した後、山崎は独立系商社である小野建の社員となり、草野球チーム「小野建ライオンズ」に参加して活動しています。2015年には全国軟式野球大会甲子園カップに出場し、見事なパフォーマンスで全国制覇に貢献し、最高殊勲選手に選ばれています。その後も絶えず成長を遂げ、2019年には軟球で球速146km/hを記録し、2020年には148km/hを達成しました。

山崎正貴のプロ選手としてのキャリアは波乱万丈でしたが、彼の情熱は今もなお続いています。

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