山崎雅弘

山崎 雅弘 (やまざき まさひろ) について

山崎雅弘（1967年生まれ）は、日本の文筆家であり、戦史および紛争史の研究者として広く知られています。彼の独自の視点から紡ぎ出される歴史の物語は、多くの読者に感銘を与えています。彼の活動は、単なる執筆だけでなく、シミュレーションゲームのデザインや編集作業など多岐にわたります。

来歴

大阪府東大阪市に生まれた山崎は、文筆家の道を歩む一方で、ボード・ウォー・シミュレーションゲームのデザインにおいても才能を発揮しました。1989年に最初の作品『バルバロッサの場合』がホビージャパン社の『タクテクス誌』のオリジナルゲームコンテストで入賞し、その後同誌付録ゲームとして収録されました。1992年には、『Stalingrad Pocket』をディーン・N・エスイグと共に制作し、チャールズロバーツ賞を受賞しました。

1994年には、友人とともにシミュレーションゲームの同人誌『シックス・アングルズ』を創刊しました。さらに、1996年からは国際通信社でシミュレーションゲーム専門誌『コマンドマガジン日本版』の編集に携わっています。彼は1999年からは『歴史群像』誌に近現代史関連の記事を継続的に寄稿しています。

近年では、著書に関する論争もありました。2019年に竹田恒泰を「差別主義者」としたことで、名誉毀損で訴えられましたが、2021年には「公正な論評」として棄却されました。竹田はこの判決を不服とし控訴しましたが、2022年には不受理となり、山崎の勝訴が確定しました。

活動の幅広さ

彼の業績はシミュレーションゲームのデザインに限らずグラフィックデザインにも及びます。2000年から2006年にかけては、米国のOSG社やサンセット・ゲームズ社などでボードゲームの外箱や駒のデザインを手がけました。彼はシミュレーションゲームの分野においても多くの作品を残しています。彼の主な作品には、以下のようなものがあります。

• - 『バルバロッサの場合』 (1989年, タクテクスNo.65)
• - 『Stalingrad Pocket』 (1992年, 米国The Gamers社)
• - 『ハリコフ大戦車戦』 (1991年, 翔企画) など。

これらのゲームは多くのプレイヤーにユニークな体験を提供し、歴史を学ぶための手段ともなっています。

著書

山崎の著作は多岐にわたります。彼の代表作には、次のようなものがあります。

• - 『中東戦争全史』 (学研パブリッシング, 2001年)
• - 『現代紛争史』 (学研パブリッシング, 2001年)
• - 『完全分析 独ソ戦史』 (2007年, 学研パブリッシング)
• - 『日本会議 戦前回帰への情念』 (集英社新書, 2016年)

年月とともにその知見を深め、彼は歴史を解明するための多様な視点を提供してきました。彼の書籍は情熱的な歴史愛好者や学生、研究者にとっても貴重なリソースとなっています。

メディア出演

山崎はメディアにも登場しており、例えば、文化放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」やYouTubeチャンネルの「デモクラシータイムス」などに不定期で出演し、自らの見解を表明しています。また、公式サイトや公式ブログ、TwitterなどのSNSでも幅広く情報を発信しています。

彼の活動と思考は、歴史観を深めるきっかけとなることでしょう。今後のさらなる期待が寄せられる文筆家です。

もう一度検索