山川一家

山川一家について

山川一家（やまかわいっか）は、神奈川県川崎市川崎区に本部を置く暴力団です。この組織は、指定暴力団である稲川会の二次団体であり、稲川会最大級の二次団体とされています。

組織の成り立ち

この組織は、川崎を本拠地として山川修身が創設しました。彼はのちに山川一家の二代目を継承し、稲川会の五代目会長に就任する清田次郎とともに、設立初期からこの組織の中核を担ってきました。現代の山川一家は、稲川会における二次団体の中でも特に人員が多く、清田や内堀和也のような跡目を継ぐ者が稲川会の重要な役職に就くなど、人材や経済においても実力を持つ組織とされています。

歴代総長の紹介

初代：山川修身

1920年、東京都荒川区に生まれた山川修身は、若い頃に蒲田で愚連隊を結成しました。後に川崎へ進出し、この愚連隊が山川一家の前身とされます。彼は当時の稲川組の幹部である井上喜人と出会い、その影響を受けて愚連隊ごと稲川組に加入します。その後、稲川会では初代から三代目にかけてさまざまな要職を歴任し、晩年には最高顧問の職にありました。1992年に清田次郎に跡目を譲り、1997年に亡くなりました。

二代目：清田次郎

1940年生まれの清田次郎は、川崎で80名以上の愚連隊を率いていた時期に山川修身と出会い、山川一家の結成に関与します。彼は若頭などの重要な役職を歴任し、1992年に山川修身からその地位を受け継ぎました。さらに、稲川会の直参に昇格した後、運営委員長や理事長補佐などを務め、2010年には五代目稲川会会長に就任します。2008年には、山川一家の跡目を内堀和也に譲りました。

三代目：内堀和也

内堀和也は1952年に川崎市で生まれました。21歳の時に清田次郎と出会い、山川一家本部に出入りするようになります。30代で正式な組員となり、幹事長や若頭などの要職を経て、2001年に稲川会の直参に昇格します。内堀は2008年に山川一家の三代目を襲名し、2019年には稲川会の六代目会長に就任します。最終的に、山川一家の跡目を小林稔に譲りました。

四代目：小林稔

小林稔は、三代目山川一家で組織委員長を務めた後、2019年に四代目会長に就任しました。彼は内堀組出身で、稲川会においては渉外委員長や組織委員長としても貢献してきました。

組織構成

2012年1月時点の山川一家の組織図には、最高幹部や若頭補佐といった役職が存在します。この組織は、暴力団としての側面だけでなく、稲川会とのつながりを強化し続けている重要な団体となっています。

関連項目

運営やトラブルについては、住吉会傘下の幸平一家なども関連項目として挙げられます。

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