山形新幹線車両センター

山形新幹線車両センターの概要

山形新幹線車両センターは、山形県山形市に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）の車両基地です。この施設は、新幹線車両の整備と運営を行う重要な拠点であり、地域の交通インフラの一端を支えています。センターは、かつての山形電車区を引き継ぐ形で、2004年に名称を山形車両センターへ改称した後、2019年には新幹線統括本部に所属し、現在の名称に変更されました。

歴史

山形新幹線車両センターの歴史は、1901年4月11日に米沢機関庫山形分庫として設立されたことに始まります。その後、様々な改称や昇格を経て、1987年に山形運転所に改称され、さらに国鉄の分割民営化を迎え、JR東日本の一部として再編されました。1992年には、従来の運転所から検修部門が分離され、山形電車区が発足しました。

このセンターは、2000年にISO 9001認証を取得するなど、整備品質の向上にも努めてきました。2004年の名称変更、そして2019年の新幹線統括本部への移管によって、現在の形に整えられました。

設備と車両

この車両センターには、以下のような多様な設備が整備されています。

• - 電留線：9線
• - 臨時修繕線：1線
• - 仕業検査線：1線
• - 交番検査線：1線
• - 融雪線：1線
• - 削正線：1線

車両の配置状況に関しては、2022年4月1日現在で以下の車両が整備されています。

新幹線直行特急用電車

• - E3系電車：84両のうち、2000番台7両編成11本が配置され、山形新幹線「つばさ」と東北新幹線「やまびこ」、「なすの」で運用。
• - E8系電車：35両が配置されており、これも新幹線直行特急に用いられています。

標準軌在来線用電車

• - 701系電車：18両が奥羽本線の山形 - 新庄間で運用中。
• - 719系電車：24両が福島 - 山形間で運用されています。

狭軌在来線用気動車

• - キハ101形気動車：13両が左沢線で使用されています。特にキハ101は標準軌車両専用のため、他の場所で整備されるなど独自の運用をしています。

検査と整備

車両センターでは、特に全般検査や要部検査において、各車両の状態を厳格に確認し、必要な整備を行っています。大掛かりな検査は仙台車両センターで実施されることもあり、この際、ED75形電気機関車に牽引されて移動します。

車両の変遷

過去には400系電車やE3系電車の1000番台も配置されており、時代とともに車両の種類や配置内容は変化してきました。また、当センターに特異な環境として、気動車が新幹線車両センターに所属している例も見られます。このように、山形新幹線車両センターは地域の交通網を支える重要な役割を持ち続けており、その活動は多岐にわたります。

このように、山形新幹線車両センターの歴史や設備、配置車両は、地域交通と観光業の発展に大きく寄与しています。

もう一度検索