山形県の市町村歌一覧

山形県の市町村歌一覧の概略

山形県における市町村歌は、地方自治体の文化的な象徴として重要な役割を果たしています。ここでは、山形県内の市町村が制定済みまたは過去に制定していた市歌や民謡について詳しく説明します。

市部

山形県の13市のうち、上山市を除く12市では市歌が制定されています。各市の市歌には、長い歴史を持つ伝統的な曲が多く存在し、山形市や鶴岡市、酒田市では戦前から歌が制定されていました。ただし、山形市および鶴岡市の市歌は戦後に変更され、また酒田市の市歌については、18年にわたり演奏されてこなかったものの、平成の大合併後も新たな市歌の制定には至っていません。

他の市の市歌は1950年代に多く制定され、その後1990年代から2000年代にかけて村山地方や置賜地方で新たな市歌が時折設定されています。平成の大合併が進む中、鶴岡市は2017年に新しい市歌を制定しました。

また、町村部においては村山地方で市歌の制定割合が比較的高いことが特徴です。近年では山形大学の大学院生が2022年度から市町村が制定した自治体歌の収集や保存、公開に向けた活動を進めており、2024年には「山形県 県民歌・市町村民歌事典」というタイトルのコンサートが開催される予定です。

各市町村の市歌

• - 山形市:

- 山形市民の歌 - 1957年制定。作詞：神保光太郎、作曲：山形大学教育学部音楽科。
- ボクの街 山形 - 1969年発表。市制80周年記念の愛唱歌であり、福島県郡山市との交流を通じて作られました。

• - 米沢市:

- 米沢市民歌 - 1957年発表、1999年制定。作詞：田中道一、作曲：山田耕筰。

• - 鶴岡市:

- 鶴岡市民歌 - 2017年制定。作詞：保岡直樹、作曲：新実徳英のもと、新設合併の記念に作られました。

• - 酒田市:

- 酒田行進曲 - 1933年制定されましたが、戦後は演奏が途絶えました。

その他にも、新庄市や寒河江市、村山市など、多くの市町村で独自の市歌があります。例えば、長井市の市歌は1958年制定、天童市は1972年に市民歌を制定しています。

町村部の市歌

町村部では、例えば東村山郡の山辺町や中山町などにおいて、市民の愛唱歌が制定されています。山辺町の「花のいろ」は、文化祭の機会に作られ、地元のシンボルともなっています。また、大江町や大石田町などでは、歴史ある町民歌が地域のコミュニティを支えています。

各市町村歌の制定には、町や市の歴史、文化、地域の特性を反映した内容が多く、地域の人々に愛されています。

廃止された市町村歌

過去には多くの市町村歌が制定され、その中には現在は廃止された歌も多く存在します。たとえば、山形市の初代市歌や鶴岡市の初代市民歌などがあります。それらは時代とともに変遷し、地域のアイデンティティを反映してきたと言えます。

最後に

山形県の市町村歌は、地域の文化や歴史を象徴するものであり、今後もそれぞれの市町村において歌い継がれていくことでしょう。歌を通じて地域の絆が深まり、文化の振興に貢献することが期待されます。

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