山形県道・宮城県道63号最上鬼首線

山形県道・宮城県道63号最上鬼首線は、山形県最上郡最上町から宮城県大崎市鳴子温泉鬼首に至る、山形県と宮城県を結ぶ主要地方道です。

概要

この路線は、新庄市方面から鬼首へ向かう最短ルートとして利用されています。しかし、山形県側は花立峠を越える区間を含め、一部道幅が狭く、急勾配な箇所や未舗装路面が残るなど、走行が困難な場所があります。特に、山形県最上町判屋から県境までの6.3km区間は、通行できる車両のサイズが厳しく制限されており、全長8m以下、総重量6トン以下、幅2m以下の車両のみ通行可能です。大型車両などは通行できませんので注意が必要です。

かつて、現在の国道108号のうち、大崎市鬼首地区中心部を迂回するバイパス道路は、国道ではなく宮城県道として指定されていました。この区間は、最上鬼首線の現道との交点（現在の最上鬼首線終点）を境に、南半分が当路線、北半分が宮城県道248号沼倉鳴子線という特殊な形態をとっていました。また、現道を直進して国道108号の旧道に至る区間も当路線に指定されていましたが、現在は宮城県道171号吹上鬼首線となっています。

路線データ

起点：最上郡最上町向町（JR陸羽東線 最上駅前、国道47号交点）
終点：大崎市鳴子温泉鬼首（国道108号・宮城県道171号吹上鬼首線交点）
宮城県区間の実延長：7.4026 km

歴史

1993年（平成5年）5月11日：建設省（現在の国土交通省）により、県道最上鬼首線が主要地方道最上鬼首線として指定されました。
2019年（平成31年）3月29日：国道108号の指定変更に伴い、終点が移動しました。

地理

道路は、東北地方の中心部を南北に走る奥羽山脈を、標高796mの花立峠で越えていきます。宮城県側には、リゾートパークオニコウベスキー場や鬼首温泉郷などの観光スポットが点在しています。また、大沢川には上大沢ダムがあります。

通過する自治体

山形県：最上郡最上町
宮城県：大崎市

交差する道路

山形県
国道47号（最上郡最上町向町・起点）
宮城県
国道108号（大崎市鳴子温泉鬼首・終点）
宮城県道171号吹上鬼首線（大崎市鳴子温泉鬼首・終点）

沿線

山形県
JR陸羽東線（奥の細道湯けむりライン）：最上駅
最上病院（最上町向町）
最上町役場（最上町向町）
最上町立向町小学校（最上町向町）
山形県立新庄北高等学校最上校（最上町向町）
宮城県
リゾートパークオニコウベ（大崎市鳴子温泉鬼首）
オニコウベスキー場
上大沢ダム（大崎市鳴子温泉鬼首）
* 鬼首温泉（大崎市鳴子温泉鬼首）

最上鬼首線は、変化に富んだ景観を楽しめる一方で、道幅が狭い区間や未舗装路面も存在するため、通行には十分な注意が必要です。

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