鬼首温泉

鬼首温泉

鬼首温泉は、宮城県大崎市北部に位置する温泉群で、荒雄岳中腹から外輪山にかけての高原に広がっています。栗駒国定公園内にあり、鳴子温泉郷の一部として、豊かな自然に囲まれた温泉地です。

泉質

鬼首温泉の泉質は多岐にわたり、以下のような泉質を楽しむことができます。

単純泉
アルカリ性単純泉
食塩泉
重曹泉

これらの泉質は、それぞれ異なる効能を持ち、様々な体の悩みに効果が期待できます。

温泉街

鬼首温泉は、鳴子温泉郷を構成する5つの温泉地（鳴子温泉、東鳴子温泉、川渡温泉、中山平温泉、鬼首温泉）の一つです。狭義の鬼首温泉には、数軒の温泉宿泊施設のほか、かつては共同浴場もありましたが、現在は解体されています。また、吹上高原キャンプ場やデイサービスセンターも併設されています。

周辺には、吹上温泉、轟温泉、宮沢温泉などの一軒宿温泉もあり、これらの温泉地を含めて鬼首温泉郷と総称されることもあります。

特に吹上温泉では、10～15分間隔で高さ15～20mの間欠泉が吹き上がる様子を見ることができます。

地獄地帯

鬼首温泉は、地熱が非常に高い地域であり、地獄地帯が点在することも特徴の一つです。鬼首温泉街から山側へ向かうと、吹上地獄谷、片山地獄、奥の院地獄、荒湯地獄などの地獄を見ることができます。

吹上地獄谷では、遊歩道のすぐ側から100℃近い高温泉が湧き出る様子を間近で見ることができます。荒湯地獄は、野湯としても知られています。また、片山地獄には、地熱を利用した鬼首地熱発電所があります。

歴史

鬼首温泉は、古くから知られた温泉地であり、応神6年（270年代）頃には既に発見されていたと言われています。鬼首という地名の由来には、坂上田村麻呂が801年に蝦夷征伐の際に大武丸を斬首した際、その首が飛んできた場所であるという伝説が残っています。

かつては、地獄地帯の高温泉を地元の人々が調理に利用していたそうです。寿永・文治時代（1182～1189年）には、藤原氏によって荒湯（荒雄の湯）が開かれ、江戸時代には伊達家の御用湯に定められました。

1959年10月1日には、「奥鳴子・川渡温泉郷」として、川渡温泉、中山平温泉とともに国民保養[[温泉地]]に指定されました。また、2008年公開の若松孝二監督の映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』のロケ地としても使われています。

アクセス

鬼首温泉へは、以下の方法でアクセスできます。

鉄道：陸羽東線鳴子温泉駅からバスで約30分

その他

鬼首温泉周辺には、鬼首カルデラや地熱発電所など、地質学的に興味深いスポットも点在しています。また、鬼首村という地域名もかつては存在していました。

外部リンク

鳴子温泉郷観光協会

鬼首温泉は、豊かな自然と温泉、そして歴史的な伝説が融合した魅力的な温泉地です。ぜひ一度、訪れてみてください。

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