山本亮 (政治家)

山本亮（やまもと りょう）

山本亮は、明治27年（1894年）12月14日に生まれ、昭和48年（1973年）2月18日に没した、日本の実業家、漢詩人、そして政治家です。彼は鳥取県西伯郡境町（現在の境港市）の出身で、境町長（17代）や町会議員を務めました。号は大麓と称しました。

経歴

山本亮は、境町長や鳥取県議会議長を歴任した山本熊吉の長男として生まれました。松江農林学校を卒業後、家業である醤油醸造業を継ぎました。実業界でも手腕を発揮し、境電気会社の設立などにも尽力しました。

昭和20年（1945年）4月23日に発生した軍用船玉栄丸爆発事故では、当時の境町長として昼夜にわたる救援活動を指揮しました。また、軍に対して罹災者への補償を求め、自ら現地調査を行うなど、問題解決に奔走しました。

人物像

多趣味であり、茶道、琵琶、漢詩などを嗜みました。

漢詩人として

村上松村（本名：龍）が主宰する「第二次鷗社」に参加し、漢詩人としても活動しました。大正10年（1921年）には、父である碧湾の後を継いで「剪淞吟社」に加盟し、その才能を発揮しました。

家族・親族

山本家は、鳥取県西伯郡境町栄町（現在の境港市）に拠点を置いていました。

祖父：山本安九郎（醤油醸造業、政治家） - 天保14年（1843年）11月生まれ
父：山本熊吉（地主、政治家、漢詩人） - 慶応3年（1867年）10月生まれ、大正10年（1921年）2月没
姉：いちの（庄司廉弟繁二郎に嫁ぐ） - 明治24年（1891年）1月生まれ
妻：孝子（石原以波保の妹） - 明治29年（1896年）9月生まれ
子：登
娘：幾子、節子、仁枝

親戚には、鳥取県の多額納税者であり、農業・養蚕業を営んでいた庄司廉（女優・司葉子の伯父）や、同じく多額納税者であった石原以波保、地主・養蚕業者の倉光必明などがいます。

参考文献

『境港市史 上巻』（昭和61年、540-541頁）
『境港市史 下巻』（昭和61年、296-297頁）

関連項目

玉栄丸爆発事故
山本熊吉
村上松村

外部リンク

とっとりデジタルコレクション--山本亮

山本亮は、境町の発展に尽力しただけでなく、文化人としてもその名を残しました。彼の多岐にわたる活動は、今日の私たちにとっても学ぶべき点が多くあります。

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