山本哲哉

山本哲哉：元プロ野球選手とコーチ

基本情報

山本哲哉（やまもと てつや）は1985年9月4日生まれで、和歌山県日高郡由良町出身の元プロ野球選手です。ポジションは投手で、現在はコーチとして若手選手の指導にあたっています。

幼少期からの経歴

山本は小学1年生の頃から野球を始め、中学時代は和歌山ライオンズで活躍しました。彼は南部高校では岡本洋介選手の控えとしての経験を積み、翌大学時代には近畿大学でのプレーを経て、プロの世界への道を切り開きました。大学3年春から登板を始め、特に3年秋には京都大学との対戦で初先発し、完封勝利を挙げました。その後、彼は4年秋にはリリーフや抑えとしても活躍し、チームの優勝に貢献しました。大学時代の通算成績は20試合登板、5勝1敗、防御率1.25でした。

プロ入りからのキャリア

山本は大学卒業後、三菱重工神戸に入社。入社1年目でエースとして活躍し、都市対抗野球の舞台でもその実力を発揮しました。特に第80回大会では最高球速148キロを記録し、注目されました。2010年のドラフトで東京ヤクルトスワローズから2位指名を受け、プロ入りを果たします。

プロ入り後、最初のシーズンは肘を痛めた影響で全く出場しませんでした。その後も怪我との戦いが続きましたが、2012年からはセットアッパーとして活躍し、50試合登板、防御率1.21という素晴らしい成績を残しました。2013年には新たに抑えとしても活躍し、64試合に登板して25ホールドを記録しましたが、以降のシーズンでは怪我の影響で苦しむことになります。

2018年に現役を引退を発表すると、10月8日の阪神タイガース戦で引退登板を果たしました。試合後にはセレモニーが行われ、ファンや関係者に感謝の気持ちを伝えました。

引退後の活動

引退後、山本は2019年から2年間、スカウトとして若手選手の発掘に携わりました。2021年からは二軍育成投手コーチとして復帰し、投手の育成に力を入れています。2024年からは二軍投手兼育成担当コーチとしての役割を担う予定です。

選手としてのスタイル

山本は力強い速球を武器に、縦変化のスライダーやフォークなど多彩な変化球を操る右腕でした。主にセットアッパーとして3年連続で50試合以上に登板し、チームに貢献しました。彼自身の真摯な性格と誠実な姿勢はチームメイトにも良い影響を与える存在であり、多くの信頼を集めていました。

記録と実績

彼の記録には、プロ入り初登板が2011年8月20日、初奪三振、初セーブ、オールスターゲーム出場などがあります。また、背番号は20を着用しており、登場曲には米米CLUBの「浪漫飛行」が使われていました。山本哲哉は選手としてのキャリアを通じて、多くのファンに愛される選手でした。

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