岡本洋介

岡本洋介：高校からプロ、そしてスカウトへ至る野球人生

岡本洋介氏は、1985年9月27日、和歌山県西牟婁郡すさみ町生まれの元プロ野球選手（投手）です。右投げ右打ちで、元プロ野球選手にして政治家でもある岡本光氏を叔父に持ちます。

プロへの道：高校、大学、社会人時代

和歌山県立南部高等学校時代は、チームのエースとして活躍しました。近畿大会では準決勝進出、夏の和歌山大会でも準決勝まで勝ち進みましたが、甲子園出場は叶いませんでした。同級生には山本哲哉氏がいます。

高校卒業後は国士舘大学に進学。東都大学野球2部リーグで活躍し、通算20勝14敗という好成績を残しました。2年秋には2部リーグ最優秀投手に輝いています。

大学卒業後はヤマハに入社。1年目から主力投手として活躍し、2年連続の都市対抗野球大会出場に貢献しました。特に2009年の大会では、チームの準々決勝進出に大きく貢献しています。この活躍がプロへの道を切り開きました。

2009年のNPBドラフト会議では、埼玉西武ライオンズから6巡目で指名を受けました。入団交渉は3度に渡り、最終的に契約金3,000万円、年俸1,000万円（推定）で契約が成立。背番号は30番が与えられました。

西武ライオンズ時代：先発とリリーフの両輪

2010年4月20日、福岡ソフトバンクホークス戦でプロ公式戦に初登板。この年は一軍で10試合に登板しましたが、防御率8.38と苦戦しました。二軍でも17試合登板、防御率5.49と結果を残せませんでした。

その後も一軍登板は少なく、2012年8月26日のオリックス・バファローズ戦で初先発を果たしましたが、3回5失点と結果を残せず、この1試合の登板に終わりました。

転機が訪れたのは2013年。5月22日の広島東洋カープ戦でプロ初ホールドを記録すると、7月4日のオリックス戦では初勝利を挙げました。シーズン終盤には先発として6試合に登板し1勝2敗の成績を残しました。そして、10月13日の千葉ロッテマリーンズとのクライマックスシリーズファーストステージ第2戦では、プレーオフ初登板で完封勝利を挙げ、史上初となるプレーオフ初登板での完封勝利を達成しました。

2014年は先発とリリーフを両方経験し、2015年には自己最多の42試合に登板。主に中継ぎとして活躍し、防御率4.35という成績を残しました。しかし、2016年は開幕一軍入りしたものの、4試合の登板で防御率19.29と振るわず、二軍降格のままシーズンを終えました。

2017年は交流戦から一軍に合流し、初先発となった巨人戦では5回無失点で勝利。その後も3連勝を飾りましたが、ローテーションの都合でリリーフに回ることもありました。7月にはプロ初セーブも記録。しかし、8月以降は不振に陥り、シーズンを終えました。

阪神タイガース時代と現役引退

2018年3月14日、榎田大樹選手との交換トレードで阪神タイガースに移籍。背番号は13番となりました。

阪神ではロングリリーフとして活躍し、移籍後初勝利も挙げましたが、2019年は一軍登板が3試合のみにとどまり、10月2日に戦力外通告を受け、現役を引退しました。

投球スタイルと選手としての特徴

岡本氏の投球スタイルは、最速148km/hのストレートを軸に、シュート、シンカー、スライダー、カーブと多彩な変化球をテンポ良く投げ込むのが特徴でした。特に内角へのシュートを武器としていました。西武、阪神時代を通じて、先発とリリーフの両方で登板経験があります。

現役引退後：プロスカウトとして

2020年1月1日からは、阪神タイガース球団本部のプロスカウトとして活躍しています。

詳細情報

上記以外にも、岡本氏の詳細な年度別投手成績、守備成績、記録、背番号、登場曲などの情報は、NPB公式サイトやBaseball-Reference (Japan)、The Baseball Cubeなどを参照できます。また、初登板で対戦した最初の打者から被本塁打を記録したという珍しい記録も残しています。 彼のプロ野球選手としての歩みは、多くのファンに記憶されています。そして、スカウトとして培ってきた経験と知識を活かし、今後の野球界の発展にも貢献していくことでしょう。

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