山本太郎 (ラグビー選手)

山本太郎（やまもと たろう）は、1911年2月28日に生まれ、没年は不明の日本のラグビー選手です。主にプロップ（PR）やフッカー（HO）のポジションでプレーしていました。旧姓は佐々倉（ささくら）と言います。

経歴
1930年に福岡県中学修猷館を卒業後、慶應義塾大学に進学し、ラグビー部に入部しました。大学在学中にラグビー日本代表に選出され、1934年2月11日に明治神宮外苑競技場で開催された豪州学生選抜との第1回来日第5戦、そして同年2月18日に花園ラグビー場で行われた第7戦に出場しました。日本代表としてのキャップ数は2です。

第二次世界大戦終戦後の1945年9月中旬、山本は九州大学工学部のグラウンドで行われた修猷館中学対福岡中学のOB戦に出場しました。この試合は、戦後の九州ラグビー界における最初の試合となり、その後の九州ラグビーの復興に大きな役割を果たしました。試合後、山本は川津尚彦、松隈保、安武一道、速見伝吉らとともに、九州ラグビーフットボール協会の設立を決議しました。この協会設立の動きは、戦後の混乱期において、九州におけるラグビーの再興を目指す上で重要な一歩となりました。

1946年8月、山本は日本ラグビーフットボール協会理事会に「九州協会独立の要望書」を提出し、その結果、1947年9月に九州ラグビーフットボール協会が正式に承認、設立されました。この協会の設立により、九州地方のラグビーは組織的な発展を遂げ、日本ラグビー界全体の活性化にも貢献しました。山本太郎は、選手としての活躍だけでなく、戦後の九州ラグビーの復興と発展に尽力した人物として、その名を残しています。

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