山本栄二 (外交官)

山本栄二氏の経歴と外交官としての足跡

山本栄二氏は、1957年生まれの日本の外交官です。1980年に創価大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。外務省では、韓国語研修を受けた後、ハーバード大学で修士号を取得。その後、延世大学校やソウル大学校にも留学し、韓国の政治や文化に対する深い知識を身につけました。

外交官としてのキャリア

山本氏は、在大韓民国日本大使館二等書記官を皮切りに、外務省北東アジア課首席事務官、国際連合日本政府代表部一等書記官など、数々の要職を歴任しました。外務本省では、外務大臣官房企画官、外務省国際情報局分析二課長などを務め、国際情勢分析や政策立案に携わりました。

2000年代に入ると、在外公館での勤務が増え、在カンボジア日本国大使館参事官、国際連合日本政府代表部公使、在大韓民国日本国大使館公使などを歴任しました。2007年には、内閣府経済社会総合研究所上席主任研究官として、政策研究の分野にも貢献しました。

その後、外務省大臣官房参事官（領事局兼国際協力局担当）、外務省大臣官房審議官（危機管理担当）を経て、2011年にはトロント総領事に就任。2014年には駐東ティモール特命全権大使に任命され、東ティモールの国づくりを支援しました。2017年には、特命全権大使（国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当）として、国際テロ対策に尽力しました。2018年には兼任で特命全権大使（北極担当）も務め、北極問題への関与を深めました。2019年からは、駐ブルネイ特命全権大使として、ブルネイとの外交関係強化に努めました。2022年には、創価大学の客員教授に就任しました。

同期入省者

山本氏と同期入省の外交官には、末松義規氏（元内閣府副大臣、衆議院議員）、石井正文氏（元インドネシア大使）、大村昌弘氏（元フィジー大使）、川村裕氏（元ノルウェー大使）など、多数の著名な外交官がいます。

著書

山本氏は、外交官としての経験と知見を活かし、以下の著書を執筆しています。

『現代韓国の変化と展望』（論創社、2008年）
『北朝鮮外交回顧録』（筑摩書房、2022年）

これらの著書では、韓国や北朝鮮の政治・外交に関する分析や考察が展開されており、国際情勢に関心のある読者にとって貴重な資料となっています。

まとめ

山本栄二氏は、長年にわたり外交官として活躍し、国際社会の平和と安定に貢献してきました。その幅広い経験と深い知識は、今後の日本の外交政策にも大きな影響を与えることが期待されます。

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