山本為三郎

山本為三郎（1893年4月24日 - 1966年2月4日）は、大阪船場に生まれた実業家です。その家系は、坂上田村麻呂を祖とする名門・山本坂上氏であり、由緒ある家柄でした。彼は「ビール王」「ホテル王」と称され、幅広い事業で成功を収めました。

家業の継承と朝日麦酒

1909年、旧制北野中学校在学中に父の隠居により家業を継承しました。1949年には、朝日麦酒（現在のアサヒグループホールディングス）の社長に就任し、経営手腕を発揮しました。サントリーの経営にも関わったとされています。

ホテル事業への進出

その後、山本為三郎はホテル事業にも進出し、新大阪ホテル、大阪ロイヤルホテルを設立しました。これらのホテルは、いずれも大阪を代表する高級ホテルとして発展し、彼の「ホテル王」としての名声を確立しました。

文化事業への貢献

山本為三郎は、実業家としてだけでなく、文化事業にも積極的に関わりました。1955年には東京交響楽団の理事長に就任し、音楽文化の振興に貢献しました。また、大山崎山荘美術館とも関わりが深く、民藝運動にも理解を示しました。

急逝と遺産

1966年、山本為三郎は現役の実業家として活躍中に急逝しました。彼の死後も、彼が設立・経営に携わった企業は発展を続け、彼の功績は長く語り継がれています。

関連人物・事項

坂上頼泰
大山崎山荘美術館
民藝運動

参考文献

山本爲三郎翁傳編纂委員会『山本為三郎翁傳』朝日麦酒、1970年4月。

外部リンク

* 道修町の人々 山本為三郎

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