山本義一

山本 義一（やまもと ぎいち）

概要

山本 義一（1909年7月4日 - 1980年2月7日）は、日本の気象学者であり、東北大学の名誉教授として、また日本気象学会の理事長を務め、気象学の発展に大きく貢献しました。彼の業績は国内外で高く評価され、数々の栄誉を受けてきました。

生い立ちと教育

山本は石川県金沢市で生まれました。彼はさまざまな学問を志し、第四高等学校を卒業後、1933年に東北帝国大学理学部物理学科を卒業しました。卒業後すぐに中央気象台に入庁し、気象学の道を歩み始めます。

学問の発展

1941年には逓信省中央航空研究所で研究官として勤務し、1945年には東北帝国大学において地球物理学科が新設されると、そこで教授として活躍することになります。1946年には、学位論文を提出し理学博士の称号を取得し、その後専任教授としての職に就きます。彼は地球物理学第3講座を担当し、東北帝国大学において気象学の講座の基盤を築く重要な役割を果たしました。

業績

山本は1959年から国際放射委員会の委員として活動し、1966年から1969年には理学部長を務めました。また、国際科学会議の大気科学委員会にも参加し、気象学の国際的な発展にも寄与しました。1968年からは日本気象学会の理事長を務め、同時に日本学術会議の会員としても活動しました。1971年には東北大学の職を退官し、その後は日本学士院の会員としても活動を続けました。

組織的貢献と後進の指導

山本は東北大学大型計算機センター長として、コンピュータ技術の教育と研究にも寄与しました。また、彼の弟子には田中正之、近藤純正、中澤高清といった後の名誉教授たちがいます。彼は多くの若者に気象学の面白さと重要性を伝え、将来の研究者育成に尽力しました。

栄誉

その功績が認められ、1965年には藤原賞を受賞し、1970年には大気放射学に関する業績により日本学士院賞を授与されました。また、1979年の秋には叙勲で勲二等旭日重光章を受章し、1980年には叙従二位に叙せられました。これらの受賞は彼の気象学に対する情熱と献身の賜物です。

まとめ

山本義一は、気象学という分野での多大な貢献により日本の気象学の第一人者として知られています。彼の研究や教育活動は、多くの後進に影響を与え、気象学の発展に寄与しました。彼の業績は今もなお多くの人々に影響を与え続けています。

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