山本義章

山本義章（やまもと よしあき）

プロフィール

山本義章は、1896年10月5日に生まれ、1961年9月26日に亡くなった、日本の内務官僚、弁護士です。彼は、最後の官選京都府知事であり、陸軍司政長官も務めました。鳥取県鳥取市出身で、山本吉太郎の長男として生まれました。

学歴と初期のキャリア

東京帝国大学法科を卒業後、山本は内務官僚としての道を歩み始めました。そのキャリアは多岐にわたり、大阪市警察署長を皮切りに、北海道庁、兵庫県、警視庁で特高課長を歴任しました。その後、大阪府工場課長、長野県、千葉県、長崎県で書記官・警察部長を歴任しました。また、熊本県経済部長、秋田県書記官・総務部長などの要職も経験しました。これらの経験を通して、彼は行政官としての能力を磨き、その手腕を発揮しました。

戦時中の活動

戦時中には、ジャカルタ州長官という重要な役割を担いました。その後、京都府知事に任命され、最後の官選知事としてその任を果たしました。この時期、彼は陸軍司政長官も兼任しており、戦時体制下での行政運営に深く関わっていました。

戦後の活動

終戦後、公職追放の対象となり、一時的に公職から離れることになりました。しかし、1946年には弁護士として新たなキャリアをスタートさせ、法律の専門家として社会に貢献しました。追放解除後の1953年には、第3回参議院議員通常選挙に鳥取地方区から緑風会公認で立候補しましたが、残念ながら落選という結果に終わりました。

栄典

彼の功績を称え、1943年（昭和18年）10月9日に勲三等瑞宝章が授与されました。

参考文献

『第十六版人事興信録（下）』1951年 や七二頁
『新日本人物大観』（鳥取県版） 人事調査通信社 1958年 ヤ…404頁
日本国政調査会編『参議院名鑑 1890年から現在・貴族院含む』国政出版室、1978年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典1868-2000』第2版、東京大学出版会、2007年。

もう一度検索