山本藤助 (2代)

2代 山本藤助 (1874-1926)

2代 山本藤助は、明治7年(1874年)に生まれ、大正15年(1926年)に没した実業家、政治家です。衆議院議員も務めました。旧姓は山田で、初代山本藤助の娘婿にあたります。

生い立ちと初期のキャリア

鳥取県邑美郡鳥取町寺町（現在の鳥取市寺町）で、旧鳥取藩士・山田頼実の長男として誕生しました。修徳小学校（現在の鳥取市立修立小学校）、育英高等小学校を卒業後、京都府商業学校（現在の京都市立西京高等学校）に進学し、明治28年(1895年)に卒業しました。

卒業後、帝国海上保険会社（現在の損害保険ジャパン）に入社し、社会人としてのキャリアをスタートさせました。

山本家へ

明治40年(1907年)6月、山本藤助は人生の転機を迎えます。鉄鋼商・海運業を経営していた初代山本藤助の未亡人に懇願され、その長女・山本としの入夫となり、2代山本藤助を襲名しました。これにより、山田藤助から山本藤助へと名前を変え、山本家の家業を継承することになりました。

実業家としての手腕

2代山本藤助は、家業を継承後、その経営手腕を発揮し、事業を大きく発展させました。大阪商業会議所常議員、日本海員掖済会常議員、山本汽船代表取締役、大阪製鉄取締役、南洋製糖取締役、東印度貿易取締役、日本簡易火災保険取締役、実用自動車製造取締役など、数多くの企業の要職を歴任し、日本の経済発展に貢献しました。

政界への進出

実業家として成功を収める傍ら、山本藤助は政界にも進出しました。大阪市会議員に選出され、同参事会員も務め、市政に貢献しました。大正9年(1920年)5月、第14回衆議院議員総選挙に鳥取県第1区から無所属で出馬し、見事当選を果たしました。当選後は庚申倶楽部に所属し、衆議院議員を1期務めました。議員在任中は、千代川改修工事の請願採択に尽力し、地域の発展に貢献しました。

社会貢献

山本藤助は、社会貢献活動にも熱心に取り組みました。大正5年(1916年)には、私財を投じて帝塚山学院の設立に参画し、常任理事に就任しました。また、大正7年(1918年)には、鳥取高等農業学校（現在の鳥取大学農学部）の設立に際して10万円もの寄付を行いました。これらの活動を通じて、教育の発展に大きく貢献しました。

親族

妻: 山本とし（先代山本藤助の長女）
長男: 3代山本藤助（初名・丑之助）

まとめ

2代 山本藤助は、実業家、政治家として多岐にわたり活躍し、日本の経済、社会、教育の発展に大きく貢献しました。彼の功績は、今もなお語り継がれています。

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