山梨県甲府市に本拠を置く
山梨学院大学の体育会に所属するラグビーチームが、
山梨学院大学ラグビー部です。公式名称はYamanashi Gakuin Univ Rugby Football Clubとされ、チームや大学関係者、ファンからは「山学(やまがく)」または「学院(がくいん)」の愛称で親しまれています。チームは
1975年に設立され、以来、大学ラグビーの舞台で活動を続けています。現在は、
関東大学ラグビーリーグ戦グループの2部に位置しており、昇格を目指し、激しいリーグ戦に挑んでいます。
チームの歴史と構成
1975年に産声を上げた
山梨学院大学ラグビー部は、着実に歴史を積み重ねてきました。チームは現在、
関東大学ラグビーリーグ戦グループという大学ラグビー主要リーグの一つであるトーナメントの、セカンドディビジョンで戦っています。このカテゴリーで競争を続けることは、チームのレベルアップにとって重要な経験の場となっています。
チームを構成する選手たちは、それぞれの役割を持ち、チームの勝利に貢献しようと日々努力しています。現在のチームを牽引するのは、主将を務める須藤智樹選手(深谷高校出身)です。彼のリーダーシップのもと、チームは一つにまとまっています。副将には、郷家一晟選手(仙台育英高校出身)と具志堅竣祐選手(名護高校出身)が就き、主将と共にチーム運営やプレー面での中心を担っています。フォワード陣をまとめるFWリーダーは佐々木大志選手(大館鳳鳴高校出身)が担当し、バックス陣を牽引するBKリーダーは小俣一樹選手(目黒学院高校出身)と中条拓夢選手(小樽桜陽高校出身)が務めています。さらに、チームにはセバスティアン・ボッシュオフ選手(パールボーイズ高校出身)がグローバルリーダーとして在籍しており、国際色豊かな視点をチームにもたらし、多様性の尊重とチーム力の向上に貢献しています。これらの選手たちが、それぞれのポジションと役割で能力を発揮し、チームを勝利に導くべく奮闘しています。
卒業生の輝かしい足跡
山梨学院大学ラグビー部が特筆される点の一つに、多くの優れたラグビー選手を社会に送り出してきた実績があります。卒業生の中には、日本のトップレベルで活躍した選手や、国際舞台で日本代表としてプレーした選手も多数含まれています。
特に著名なOBとしては、かつて日本代表としても活躍した古賀淳氏(日大藤沢高校出身、元三洋電機ワイルドナイツ)が挙げられます。また、現在も日本のトップリーグで活躍し、日本代表としても不動の地位を築いている
ラファエレティモシー選手(デラセラカレッジ出身、神戸製鋼コベルコスティーラーズ所属)も山学の卒業生です。7人制ラグビーの日本代表として世界大会で活躍した
大石力也氏(岡谷工業高校出身、元NECグリーンロケッツ)や
後藤輝也氏(桂高校出身、元NECグリーンロケッツ)もチームの歴史に名を刻む存在です。
これら代表クラスの選手以外にも、数多くのOBが日本の主要な社会人ラグビーリーグであるジャパンラグビー リーグワンなどに所属する様々なチームでプレーしています。
三菱重工相模原ダイナボアーズ、NECグリーンロケッツ、NTTドコモレッドハリケーンズ、釜石シーウェイブス、秋田ノーザンブレッツ、トヨタ自動車ヴェルブリッツ、清水建設ブルーシャークス、Honda HEAT、
日野レッドドルフィンズ、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス、三重ホンダヒート、
浦安D-Rocksなど、多岐にわたるチームで山学OBの姿を見ることができます。直近では、2023年度のチームを主将として牽引した小嶋大士選手(日川高校出身)も卒業後、
浦安D-Rocksでプレーを開始しています。このように、
山梨学院大学ラグビー部は、多くの選手を育成し、日本のラグビー界へ送り出しており、OBたちの活躍はチームの誇りであると共に、現役選手の大きな目標となっています。
活動拠点と関連情報
山梨学院大学ラグビー部は、
山梨県甲府市和戸にある山梨学院和戸ラグビー場を主な活動拠点としています。この専用グラウンドで、選手たちは日々の練習やリーグ戦に臨んでいます。
山梨学院大学は、ラグビー部以外にも全国レベルで活躍する体育会クラブを有しており、陸上競技部やサッカー部なども著名です。これらの部活動と共に、ラグビー部も大学全体のスポーツ振興や地域社会への貢献を目指しています。また、チームに関する最新情報や活動の様子は、公式サイトや、X(旧Twitter)、
InstagramといったSNS、さらにはAmebaブログなどを通じて積極的に発信されており、多くのファンや関係者がチームの動向を追っています。
創部から培ってきた伝統と、国内外で活躍するOBが築いてきた実績を胸に、
山梨学院大学ラグビー部は
関東大学ラグビーリーグ戦グループ2部での戦いを通じて、さらなる飛躍を目指しています。今後の彼らの活躍に期待が寄せられています。