山梨県民情報プラザ

山梨県民情報プラザの概要

山梨県民情報プラザは、かつて山梨県甲府市にあった多目的施設です。この施設は、1999年から2009年まで機能していましたが、その前には「甲府西武」という商業施設が存在していました。この商業施設は、1973年に竣工され、長い間地域の生活の一部として愛されてきましたが、1998年に閉店しました。

その後、山梨県はこの土地を取得し、商業施設だった建物の地下1階から地上3階を改修して、県民情報プラザとして利用することを決定しました。地下1階は展覧会場として、また、地上3階は甲府市役所に貸し出され、多様な会議室として使用されることになりました。

技術的な制約があり、事務所スペースとしての合理的な使用は難しかったものの、情報プラザはこの地域の文化や県民の交流の場となりました。特に、建物は県庁舎に近接しており、様々な行政サービスが提供される中核的な施設でした。

フロア案内と閉館

情報プラザは、閉鎖直前までさまざまな機能を保持していました。具体的には、ジョブカフェや展示コーナーの機能が「やまなしプラザ」として引き継がれました。また、パスポートセンターは国際交流センターの1階に移転し、生活センターはJA会館の5階、県民情報センターは県庁舎西別館にそれぞれ移動しました。

このように、2009年には地域の防災への取り組みの一環として、新庁舎構想が決定され、その結果、情報プラザは閉鎖され、建物も解体されました。現在では、防災新館の1階に設置された「やまなしプラザ」が、かつての情報プラザの機能を引き継いでいます。

風林火山博の開催

2007年には、大河ドラマ『風林火山』の放送に合わせて、特別イベント「甲斐の国 風林火山博」が開催されました。この博覧会は、2007年1月から翌年の1月まで行われ、大河ドラマや武田氏に関連する展示が行われました。

期間中、情報プラザの1階と2階では、多彩な展示物やミニシアターが設置され、来場者はその魅力を楽しむことができました。さらに、レストランやカフェ、土産品店もオープンし、賑やかな雰囲気でした。季節ごとに行われたミス浴衣コンテストやハロウィン仮装コンテストなども大盛況で、多くの人々が参加しました。

このイベントは、入場者数48万6千235人という大成功を収めており、当初の動員目標である20万人を大きく上回りました。また、2007年5月26日には、当時の安倍晋三内閣総理大臣も訪問し、展示品を観覧したり記念撮影をするなど、同イベントは地域の重要な文化行事として位置づけられました。

まだ多くの人々の記憶に残る山梨県民情報プラザですが、その役割は、新たに創設された防災新館で今後も引き継がれていくことになります。

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