山梨県立身延高等学校

山梨県立身延高等学校について

山梨県南巨摩郡に位置する山梨県立身延高等学校は、公立高校として多様な教育課程を提供しています。校訓には「質実剛健」と「互助互譲」が掲げられ、学問やスポーツ、文化活動を通じて生徒たちの成長を促しています。校歌は著名な詩人北原白秋によって作詞され、作曲は名作曲家山田耕筰が手掛けるなど、伝統ある学校です。

設置学科と学びの特徴

現在、身延高では全日制課程の総合学科が設置されており、複数の科目群から自分の興味に合わせた選択が可能です。具体的には、理数科学科目群、人文社会科目群、福祉健康科目群、文化情報科目群があり、生徒は将来に備えた幅広い知識を身につけられます。また、過去には普通科や理数科、商業科も置かれていましたが、これらは2014年までに廃止され、現代の教育環境に合わせた学科体系に移行しました。

歴史的背景

この学校は1923年に山梨県立身延中学校として開校され、その後1939年に男子校として身延第一高等学校、1928年に女子校として身延第二高等学校が設立されました。1950年4月に両校が統合され、男女共学の新たな形態が誕生しました。歴史的には、火災や改築、そして教育制度の変革を経て、今の形に至っています。

部活動の活発さ

兼ねてより、身延高の部活動は非常に盛んです。特に男子ソフトボール部は全国高校総体に20年連続出場した実績を持っており、多くの生徒が体育活動に参加し、優れた成績を収めています。その他にも、文化部や演劇部、カヌー部なども全国大会での実績あり、学校全体が活気に満ちています。

学生寮「済美寮」の存在

遠方から通学する生徒のためには、「済美寮」という学生寮が整備されています。本来クラブハウスとして利用されていた施設ですが、2007年の規則改定を受けて新たに学生寮として活用されています。これにより遠方から通学が難しい生徒たちにも、身延高での学びの機会が提供されることとなりました。

修学旅行と中高一貫教育

2年生の修学旅行は沖縄に行くことが決まっています。ここでは多様な体験を通じて、絆や学びを深める機会があります。また、2013年からは中高一貫教育を開始し、近隣の中学校との連携を強化しており、生徒にとってより一層充実した教育環境を提供しています。

高校統合の課題

少子化の影響で、山梨県内ではいくつかの高校統合が進められていますが、身延高は地域の声を反映しつつ、独自の教育方針を維持しています。オープンな議論と計画立案を通じて、生徒たちが安心して学べる環境を大切にしています。

アクセスと主な著名人

身延高校へのアクセスはJR身延線の身延駅から徒歩約20分。また、地域内のバスも利用可能です。多くの卒業生もこの学校から羽ばたき、様々な分野で活躍しています。元副総理の金丸信氏や、元県知事の望月幸明氏をはじめとして、著名なOBたちが存在します。

このように、山梨県立身延高等学校は豊かな教育環境を整え、伝統的な価値観を守りながら革新を続けています。

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