山梨県道613号甘利山公園線

山梨県道613号甘利山公園線について

山梨県道613号甘利山公園線は、山梨県韮崎市を走る一般県道であり、主に観光やハイキング、登山に訪れる人々のための重要な交通路となっています。この道路は、甘利山周辺やレンゲツツジ群生地域へのアクセスを提供し、自然を楽しむための道として親しまれています。現状では、山岳区間で冬季は全面通行止めとなるため、訪問者はその期間中に運行状況を確認する必要があります。

概要

この走行路線は、基本的に二つの主要な区間に分かれています。一つは、山梨県道42号韮崎南アルプス富士川線の船山橋西端から、山梨県道12号韮崎南アルプス中央線旧道までの生活道路としての終点部分です。もう一つは、県道12号旧道交差点から始まり、甘利山山頂近くまで続く登山道路となります。このように、路線は生活道路と観光路線の二面を持ち合わせていることが特徴です。

この県道が指定された背景には、平成の時代に行われた県道の改番があります。改番によって、かつては別々であった旧県道78号鋳物師屋若尾新田線と林道の区間が一つの県道として再編成されました。また、この路線の起点は甲府側ではなく、県道42号との交差点部分が終点に設定されているため、訪問者はその点に留意すべきです。

起点とその周辺

起点となるのは甘利山の頂上へ向かう際にあるロッジや広々とした駐車場です。この駐車場からは、晴れた日には韮崎市の美しい景観を一望できます。また、さらに奥へ進むと、砂利道の林道小字沢線が延び、鳳凰山山腹へもアクセス可能となっています。このような周辺環境により、甘利山は自然愛好者や登山を楽しむ人々にとって魅力的なスポットとなっています。

風景と注意事項

路線の途中では、車窓からも多くの美しい風景が見られます。特に、レンゲツツジやササの群生、秋の紅葉など、四季折々の自然の美しさが楽しめるため、多くの運転者が立ち寄りたくなる場所です。しかし、その反面、駐車禁止の表示が設置されている区域もあるため、駐車には注意が必要です。また、山頂付近から急勾配やヘアピンカーブが続くため、運転時には特に注意が求められます。歩いているハイカーも多くいるため、安全運転を心掛けることも大切です。

山岳区間の詳細

しばらく降ると、椹池と呼ばれる高層湿原に出ることができます。また、ここで林道御庵沢小武川線と交差し、その後に要注意の林道旭山線への分岐があります。旭山線は神社へ続いていますが、自動車の通行は難しい区間もあり、訪れる場合は理解しておく必要があります。さらに、下り続けると甘利沢の砂防ダム付近に達します。前述の通り、この山岳区間では500mごとに標高を示す標識が設置されていますので、山を楽しみながら標高を確認するのも良いでしょう。

終点と接続道路

この県道の終点は、釜無川方面への道を下り切る地点にあり、田んぼの中の狭い区間を通過し、県道12号旭バイパスとの交差へと移ります。「県道12号」との交差を越えると、交通の多い信号のない交差点でさらに進み、最終的に学校グランド周辺を抜けて、県道42号との交差点で終点となります。この交差点の90度のカーブは、旧船山橋が直進する形で架かっていた名残です。このように、県道613号は単なる移動手段だけでなく、周囲の自然を楽しむための重要な道であり続けています。

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