山瀬理桜

山瀬 理桜（やませ りお）

山瀬理桜は、1974年1月31日生まれの日本人ハルダンゲルヴァイオニスト、ヴァイオリニスト、作曲家であり、特にノルウェー文化との関わりが深いアーティストです。彼女は関西学院大学で非常勤講師を務め、リオン音楽学院の主宰者としても知られています。また、ノルウェー王国のナイトとしての称号を持ち、ハルダンゲルクラブの理事長も務めるなど、国内外での交流を大切にしております。

略歴

彼女はマレーシアのクアラルンプールで生まれ、その後兵庫県立西宮高等学校の音楽科を卒業。桐朋学園大学に進学し、ヴァイオリンを江藤俊哉に、ハルダンゲルヴァイオリンをハールバル・クヴォーレに師事しました。1992年以降、国内外のオーケストラとの共演や、日本と北欧を結ぶコンサートツアーを行い、名だたるメディアに紹介されてきました。特にNHKや各種新聞に登場し、その様子は北欧のメディアでも高く評価されています。

彼女が音楽監督を務めた宮崎駿監督の短編アニメ「水グモもんもん」や、スタジオジブリの「ゲド戦記」への参加も注目されています。ビクターエンタテインメントからは数多くのCDをリリースしており、その作品には「ゴールデン・オーロラ」や「フィヨルドの愛の唄」などがあります。特に2014年には生誕地であるマレーシアでコンサート活動を始め、地域の企業や大使館主催のイベントでも演奏を披露し、新聞にも取り上げられる成果を収めています。

2018年にはノルウェーのハルダンゲル自治区より「Good-will ambassador of Hardanger（ハルダンゲル親善大使）」に任命され、2023年にはノルウェー王国から功労勲章を受勲しました。受勲の際、彼女は喜びを「ムンクの叫び」の例えで表現するなど、ユーモアを持って感謝の意を示しました。

人物

愛猫家としても知られ、ノルウェージャンフォレストキャットと一緒に暮らしています。彼女はリオン君、るぅちゃん、タケちゃんという3匹の猫を飼い、これらの猫との生活についての特集記事も複数のメディアに掲載されています。

親族

彼女の曾祖父には、初代衆議院議員として活動した山瀬幸人がいます。彼は国会開設請願運動に取り組み、山陰義塾を設立した人物です。

音楽活動とコンサート

彼女の音楽活動は多岐に渡り、1998年から2004年にかけてはムンク美術館内での姉妹コンサートを開催しました。その後も多くのコンサートに出演し、特にノルウェーと日本の文化紹介に力を入れています。国内外の音楽祭や美術館、イベントなどでのパフォーマンスにおいて、独自の音楽スタイルを確立しています。

チャリティー活動にも参加し、障害者交流センターや生け花インターナショナルなど、様々なイベントで演奏を行ってきました。また、ワールドクルーズの客船上でも特別な公演を行い、幅広く音楽の魅力を発信しています。

メディア出演

テレビやラジオにも多く出演し、国内外のコメントやインタビューが多数掲載されています。例えば、NHKの「スタジオパークからこんにちは」や、J-WAVEなどでの度々の登場で、多くの人々に親しまれています。特にノルウェー国内のメディアでも高い評価を得ており、彼女のアートなスタイルは多くのカルチャーに影響を与えています。

著書

著書にも力を入れており、2022年には「悪いのはお天気ではなく、着ている服だ。」を出版し、北欧流の幸福感について言及しました。これにより、多くの人に北欧の文化や価値観を知るきっかけを提供しています。

山瀬理桜は、彼女の音楽活動や教育活動を通じて、日本と北欧を結ぶ架け橋としての役割を果たしています。これからも、彼女の活動が全国や世界で広がり、さらなる影響を与え続けることが期待されます。

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