山王神社 (小田原市)

山王神社（さんのうじんじゃ）は、神奈川県小田原市浜町に鎮座する神社で、地元では浜町山王神社（はまちょうさんのうじんじゃ）とも呼ばれています。小田原城や小田原駅の東方に位置し、国道1号線（東海道）が山王川の河口付近を横断する「山王橋」「山王橋交差点」の近くにあります。

創建の時期ははっきりとは分かっていません。元々は、現在の場所よりも南の海岸沿いに鎮座していましたが、波による社殿の破壊のため、慶長18年（1613年）に現在の地に移されたと伝えられています。この移転は、自然の猛威から社を守るための重要な決断でした。

山王神社は、江戸時代初期の寛永元年（1624年）に、著名な朱子学者である林羅山が訪れ、この地で星月夜を題材にした漢詩を詠んだことで知られています。この出来事から、山王神社は「星月夜の社」という美しい別名でも親しまれるようになりました。林羅山の詩は、神社の静かで神秘的な雰囲気を今に伝えるものとして、多くの人々に語り継がれています。

山王神社の祭神は、以下の三柱です。

大山咋命（おおやまくいのみこと）
大山祇命（おおやまつみのみこと）
少彦名命（すくなひこなのみこと）

これらの神々は、それぞれ山や自然、そして医療や知識を司るとされ、地域の人々から深く信仰されています。

山王神社は、小田原の歴史と文化を今に伝える貴重な存在であり、その静かで落ち着いた雰囲気は、訪れる人々に安らぎを与えています。歴史的な背景と美しい別名を持つこの神社は、地域住民だけでなく、観光客にも親しまれており、多くの人々が訪れています。

外部リンク

山王神社 - 神奈川県神社庁

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