山田俊介

山田俊介の生涯

山田俊介は、1899年1月31日に兵庫県明石市で生まれました。父は漢学者の山田武臣で、逗子開成中学校の創設に尽力した人物です。俊介自身も逗子開成中学校、東京陸軍幼年学校、東京中学校、第七高等学校造士館を経て、東京帝国大学経済学部を卒業しました。

内務官僚としてのキャリア

大学卒業後、高等試験に合格し内務省に入省。東京市役所勤務を皮切りに、各地で農林課長や警察部長などを歴任しました。1942年には青森県知事に任命され、1943年には満洲国警務総局長兼保安局長官に就任しました。1945年には福岡県知事を務めましたが、終戦後に公職追放処分を受けました。

政治家としての転身

公職追放解除後、逗子市に移住し、1953年に逗子町長に当選。逗子の市制施行に伴い初代市長に就任し、その後4期16年間、逗子市の発展に尽力しました。市長在任中は、公園の開園、下水道事業の実施、図書館の建設など、様々な都市整備事業を推進しました。

逗子市への貢献

山田俊介は、逗子市の発展に大きく貢献した人物として知られています。特に、逗子市長としての在任中は、都市基盤の整備や文化施設の充実に取り組み、現在の逗子市の礎を築きました。また、逗子開成学園の理事長も務め、教育分野にも貢献しました。

晩年

1969年7月1日、総胆管癌のため横浜市立大学医学部付属病院で亡くなりました。享年70歳でした。

年譜

1899年 - 兵庫県明石市で誕生
1911年 - 逗子開成中学校入学
1912年 - 東京陸軍幼年学校に入校
1914年 - 胸膜炎のため東京陸軍幼年学校を中途退学
1917年 - 第七高等学校造士館入学
1921年 - 東京帝国大学経済学部入学
1923年 - 高等試験行政科に合格
1924年 - 東京帝国大学経済学部卒業、東京市役所配属
1942年 - 青森県知事就任
1943年 - 満洲国警務総局長兼保安局長官に就任
1945年 - 福岡県知事就任、公職追放
1953年 - 逗子町長就任
1954年 - 逗子市長就任
1969年 - 死去

人物

山田俊介は、内務官僚、政治家として優れた能力を発揮しました。特に、問題解決能力に長けており、多くの難題を解決に導きました。また、逗子市長としては、市民の生活向上に尽力し、市民から厚い信頼を得ていました。

参考文献

山田俊介追悼録編集委員会『山田俊介追悼録』(非売品)昭和46年12月20日発行

関連項目

将校志望を断念した日本の人物の一覧

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