山田太郎 (プロレスラー)

山田 太郎

山田 太郎（やまだ たろう、1984年11月18日生まれ）は、日本のリングで活躍するプロレスラーである。

経歴

そのキャリアは、東洋大学在学中に学生プロレスの世界から始まった。当時は「ドカベン」のリングネームでUWF関東学生プロレス連盟にて活動していた。プロレスラーとしての第一歩を踏み出したのは、2007年3月24日のこと。666が新木場1stRINGで開催した大会において、葛西純とのシングルマッチで鮮烈なプロデビューを飾った。

国内外での経験を積み重ねており、特に海外遠征はキャリアにおける重要な要素となっている。2018年には長期にわたるメキシコ遠征を敢行し、異国の地で研鑽を積んだ。さらに2022年8月からは再びメキシコへと渡り、現地のプロレス文化に触れながら自身のスタイルを磨き続けている。

国内の主戦場はプロレスリング666（トリプルシックス）であり、ここでは多岐にわたる活動を展開している。2021年4月10日には、666闘道館大会にて開催されたワンデータッグトーナメントに、小仲ペールワンとのタッグチーム「幸せになろうよ2021」として出場し、見事に優勝を果たした。

また、666のリング上では「神楽（かぐら）」というもう一つの主要なキャラクターとしても知られている。2021年には、特に神楽としての活動が多く見られ、ダイナスティと結成したタッグチーム「Los Inmortales（ロス・インモルタレス）」で試合を重ねた。同年10月30日に行われた「666Vol.109」新木場大会では、「神楽デビュー十五執念試合」と銘打たれた記念試合に出場。パートナーのダイナスティと共に、葛西純とGENTAROのチームと対戦した。

人物

山田太郎というプロレスラーの大きな特徴として、リング上での多彩なペルソナの使い分けが挙げられる。メインキャラクターである山田太郎や神楽に加え、THE101（ザ・ワンオーワン）、ASUKAMA（アスカマ）、山田りななど、複数のリングネームやギミックを試合や状況に応じて巧みに演じ分けている。この多角的なキャラクター性は、彼の試合を予測不能でエンターテイニングなものにしている。

プロレスラーとしての顔を持つ一方で、彼は医療従事者でもある。国家資格を持つ鍼灸師として、プロレス活動と並行して鍼灸治療も行っている。「闘う鍼灸師」という異名も持ち、その活動はプロレスの枠を超えている。音楽の好みは、ヴィジュアル系（V系）を好むとされている。

得意技

数多くの技を操る山田太郎だが、フィニッシュホールドとしてよく知られているものには以下がある。

ダイビングダブルニードロップ
ファイヤークラッカープレス
ひねりを加えたスワントーンボム
各種丸め込み技
スワントーンボム

特に、トップロープからの飛び技を得意としており、ダイビング技やスワントーンボムは観客を沸かせる。

タイトル歴

これまでに獲得した主なタイトルは以下の通りである。

666認定きかんしゃ級王座
GWCタッグ王座
GWC6人タッグ王座
WFSウェルター級王座
アイアンマンヘビーメタル級王座
シアタープロレス花鳥風月認定新風流人タッグ王座
夢闘派プロレス覇王
レッスルブレインJrヘビー級王座

入場曲

リングに登場する際に使用するテーマ曲は、キャラクターによって異なっている。

山田太郎として登場時: Tragedy (Megaromania)
神楽として登場時: ナイトメア (ELM)
Los Inmortalesのチームとして登場時: Attack ON Titan（「進撃の巨人」挿入歌）

学生プロレスでの経験から始まり、プロデビュー後も多種多様なキャラクターとスタイルを追求し続ける山田太郎は、鍼灸師としての顔も持つ異色のプロレスラーである。国内外での豊富な経験と、リング上での多彩な表現力で、ファンを魅了し続けている。

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